外出の際に両替のため、コンビニで新聞を買うことがあり、手元に6月7日付の信濃毎日新聞があります。

信濃毎日新聞は県内最大の新聞です。
たいていの家では同紙を取っており、直売所やスーパーに置いてある包装用の古新聞は必ずといってよいほどこの新聞です。
内容は充実しており、全国ニュースは朝日、読売などの全国紙にそん色なく、むしろページ数が少なく、内容は広告ばかりが目立つ全国紙と比べると、ページをめくっていて一時代前の新聞のような満足感さえ感じられます。
SBC信越放送の午後のワイドショー「ずくだせテレビ」のコメンテーターに、信濃毎日新聞社のデスク級の社員が文化人枠として、毎日出ているのも県民にとっては当然のお約束です。
「ずくだせ」というのは信州地方の方言で、元気出せとか意気地出せという意味(だそう)です。
さて6月7日付の同紙。
一面は「須坂市ふるさと納税除外へ」。
須坂が返礼品のシャインマスカットを市内産のものに加えて、山形県産のものを送っていた事件です。
総務省によるふるさと納税制度の対象から須坂市が除外されるとのこと。
岡山県吉備中央町と同時の除外となり、除外された市町村は全部で5例目だそうです。

中信地方のローカル版のページには、「人々の思い受け上松出発」として、20年に一度の伊勢神宮式年遷宮の御用木が木曽の上松町を出発したニュースが載っています。
ローカルテレビニュースでも、木曽山中での伐採から、山おろし、安置までたびたび伝えられていました。
樹齢300年の御神木が3本伐採され、切りそろえられた後、トラックで伊勢神宮に向け出発したとのだそうです。
内宮用に2本、外宮用に1本が使われるといいます。
木曽の木材が江戸時代に幕府の御用材とされていたそうですが、伊勢神宮でも使われていたのですね。

見開き1面には、「祝・辰野町新町発足70周年」として、カラーの広告ページがあります。
上半分は、町長挨拶、式典式次第、ほたる祭りなどの関連行事案内が、下半分は協賛企業の広告が載っています。
協賛企業には地元小野地区の銘酒「夜明け前」の小野酒造の名もあります。

ほかにも下伊那地方を通るリニア関連のニュースや、毎年6月に上田市丸子で開催される女子ゴルフの国内メジャー大会の広告、様々な興味深いローカルニュースが載っています。


駒かなローカルの話題に、同新聞の取材網の充実と郷土愛が感じられます。


