今年の使い納め チェーンソー

山小屋暮らしに欠かせない道具にチェーンソーがある。山小屋には先代の「仙人さん」が配備してくれていた。
キョーリツというメーカーのもの。

チェーンソーは、農機具販売店やホームセンターに売っている。
いいものは、7,8万円以上するようだ。
刈払機と同じで、安いものがホームセンターで手に入る。

耕運機は中古は買うもんじゃない、と地元の人は言う。
チェーンソーや刈払機もあまり安いものは買わない方がいいのかもしれない。

おじさんは去年生まれて初めて手にして、使った。チェーンソーは、エンジンで刃のついたチェーンをぶん回す原始的な設計。
刃が摩擦で傷まないよう、オイルを刃に垂らしながらぶん回す。

木というものは相当硬いし、重い。
鉄製の刃付きチェーンといえども、オイルがないと全く切れないし、刃が痛む。
オイルが切れると、丸太の断面から煙が出、刃は摩耗する。てきめんに切れなくなる。

また、刃は定期的に研がないとすぐ切味が悪くなる。
丸太のいわゆる玉切では、重心の加減によって、刃が挟まって取れなくなることも悩ましい。
それくらい生木は取り扱いが厄介だ。
重い硬い生木にはエネルギーがぎっしり詰まっている。のちに、そのエネルギーを開放して燃料として役に立ってくれるのだ。

チェーンソーの燃料は仕様書通りにガソリンに2サイクリエンジンオイル一定の比率で混ぜて作る。
おじさんの機械は25:1の比率だ。
シーズン中は専用の容器で、常時2リットルほど作っておく。

ガソリンは専用のタンクで買ってくる。
ガソリンは消防法で、専用タンクでしか買えないし、給油はスタンドの従業員が行わなければならない。
おじさんは知らなかったが、田舎では常識だ。

手元のガソリンが、長期保管で古くなると、軽トラの燃料として使う。
古くなったガソリンは車に使ってもチェーンソーには使うな、と言われているからだ。

チェーンソウを使うときは、潤滑剤としてのオイルを、燃料とは別のタンクに入れる。
燃料とともに満タンにして、20分ほどもつ。

おじさんは、2年間の使用で2回、チェーンを交換した。
立ち木を切っていて、チェーンが絡まって動かなくなった時と、やすりで研ぎすぎて刃が擦り切れてしまった時だ。
ほかに、潤滑オイルの出が悪くなって部品交換をした。JAの農機具センターでやってくれる。

チェーンの張り具合も調整しておく。
チェーンのテンションが悪いと、立ち木伐採など、刃を横にして使うときに絡まったりする。
合わせて、棒やすりで刃を研ぐ。
仕様書通りの、角度で、また指定された直径のやすりで研がなければならない。

よく調整されたチェーンソウを使うと、丸太は気持ちよく切れてゆく。ノコくずも大きいのが出る。
エンジンの調子が悪かったり、刃が摩耗していたり、オイルの出が悪かったりすると全然仕事が進まない。
デリケートな機械である。

ということで、今年のチェーンソウの使い収め。
近くの別荘のリフォームでもらってきた廃材の柱や、節が絡み合った丸太などをカットした。

燃料を残さないようにエンジンが止まるまで待つ。
来年までお休み、ご苦労様。来年も頼みます。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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