青春18きっぷ  飯山線の旅

今年の夏の青春18きっぷ、2回目を使っての旅です。
茅野→松本→長野→飯山のルートで往復の小旅行です。

07:33~08:23 茅野→松本 中央線

朝の茅野駅から出発です。
2学期が始まった高校生たちでホームがいっぱいです。
たくさんの高校生たちが乗車しましたが、彼らはなぜか座ろうとしないのでベンチシートの座席はところどころ空いています。

座って松本まで行けました。
高校生たちは上諏訪、岡谷と順繰りに下車してゆきます。
岡谷を過ぎると時間的にも車内は勤め人、学生風の乗客ばかりとなりました。
早くも予報通りの夏の日差しが照り付けます。

朝の茅野駅ホーム。この後人が増え続けホームは満員状態に

08:40~09:58 松本→長野 篠ノ井線

松本からは篠ノ井線普通列車のみすず号で長野を目指します。
普通列車ながら愛称付きの列車です。

しばらくは犀川に沿って低地を北上します。
安曇野市の明科という駅でかなり人が下りました。
篠ノ井線は松本と安曇野を結ぶ路線でもあるのです。

運転手は女性です。
運転見習い中の男性を指導しながら運転しています。

松本駅で普通列車みすず号の出発を待つ。左は特急あずさ
この日の運転は女性が。見習いさんを乗せている

明科を過ぎるといよいよ長野方面に向け線路は山越えに入ります。
しばらくは山間の田園風景の中を進みます。

聖高原を過ぎ、姨捨にかかるあたりが峠です。
姨捨の駅をスイッチバックで越えた列車は、善光寺平に広がる長野市を眼下に見ながら山を巻くように下ってゆきます。

峠に向かわんとして小休止の篠ノ井線。冠着駅で
姨捨から眼下に善光寺平を望む

県内最大の都市長野に到着。
飯山線の発車までの間、改札を出て近代的な駅ビルの中を散策します。
いつもながら長野駅の駅ビルの県内土産の取り揃えはぴかイチです。
地酒、ワインや発酵食品など県内の名産品を見ると欲しくなります。
帰りに寄ることにします。

近代的な長野駅で途中下車

10:29~11:14  長野→飯山  飯山線

2両編成の飯山線、越後川口行きの列車に乗ります。
長野から信越線の新潟県・越後川口までを結ぶ路線が飯山線です。
初めての乗車です。
今日は新潟県境の町でもある飯山で下車することにします。

長野駅での再入場時に間違って今日2度目のスタンプが押されてしまった!
ホームでは越後川口行きの2両編成が待つ
車内風景。さあこれからが旅の始まりだ!

飯山は古くから越後と結ぶ物資の流通ルート上に位置し、信州の北の玄関口と呼ばれていました。
現在ではウインタースポーツで有名な野沢温泉村、木島平村、斑尾高原などの玄関口としても有名です。

途中から千曲川に沿って飯山線は進みます。
長野を出ると県内には大都市もなく、乗客数は少ない車内ですが、沿線の集落は家々の数も多く、なんとなく昔からの富の集積を感じさせます。

千曲川に沿って飯山線は進む
旺盛な夏草の茂りが車窓を打ち叩かんばかりの一瞬!

飯山をさ迷う

飯山駅に到着しました。
北陸新幹線が止まるようになって新築されたのでしょう、立派な駅舎です。
さっそく観光案内所で市内のマップを入手します。
ついでレンタサイクルを調達します。

新幹線開通で威容を誇る飯山駅

駅ビル内のレンタサイクルショップ。
自転車に限らず広くアウトドア関連のグッズが展開するショップになっています。

ここのお姉さんが親しみやすい人で、市内の見どころから雑談に至るまで、おじさんのお話相手をしていただきました。
初めての土地でのざっくばらんな人との出会いに不安も解け、親しみがいや増す山小舎おじさんです。

お姉さんありがとう!
(レンタサイクルの返却時に、地元で人気のパテスリーヒラノで買った洋菓子2つを、貴重な情報のお礼にお渡ししました。)

駅ビル内のアウトドアショップで自転車をレンタル
マップを片手にお姉さんから情報収集

昼飯はレンタサイクルショップのお姉さんも御用達のイナリ食堂へ。
限定のかつ丼を頼んでみました・・・。

結論を言うと後悔するほどの大盛でした。
道理で体育会系の若者がどんどん入ってくるわけだ・・・。
それでも飯を完食、食べきれなかったカツ3切れをテイクアウトしてもらって這う這うの体で店から出ました。

(レンタサイクルショップのお姉さんに「食べきれなかった…」と報告すると「やっぱり…」と言ってました。)

地元で有名なイナリ食堂へ
見よこのボリューム

カンカン照りの陽気に苦しい腹。
自転車でマップを頼りに、ふるさと館、雁木通り、飯山城址、商店街と市内を回ります。
合間に神社仏閣にもチョイスして寄ってみます。

ふるさと館の近くに神社があったので寄ってみました。
稲荷神社です。

片山稲荷神社
階段を上ってお参りした

雪国独特の雁木という昔のアーケードが残る商店街がありました。
レンタサイクルショップのおねえさんの情報で知った雁木通りです。
情報は地元で仕入れるに限ります。

通りの両側に仏壇屋が並んでいます。
通りの山側にはお寺がずらりと並んでいます。
まるで仏壇屋がお寺の出店として並んでいるような塩梅です。
案外そういうことだったりして。

雁木通りのはずれからはジャンプ台が見えます、さすが雪国です。

雁木通の標識
雪国ならではの雁木が続く
雁木通りの山手にはお寺が続く。大聖寺のお地蔵さん

飯山城址公園にもゆきました。
上杉謙信が信州侵攻の出城として築いたという飯山城。
千曲川と街道を見下ろす地勢上の要衝にありました。

天守付近に立つ城跡の標識
城址公園内の風景

商店街は地方都市の例にもれず閑散としています。
その中にガイドブックに載るような店がポツンぽつんと営業しています。
目抜き通りの土地は廃業したものの旧オーナーたちの支配が続き、それ以外の場所で若い事業者たちが商売を始めている・・・ということなのでしょうか。

洋菓子、ウナギ、笹寿司など元気そうな店が点在してはいました。
本屋も残っていました。
飲み屋は点在していましたが、いわゆる飲み屋街らしきものは見当たりませんでした。

市内本町付近の商店街
駅近くの公園に置かれたC56蒸気機関車が雑草に覆われていた。かつては飯山線で活躍していたことであろう

かつては越後とのルート上の町として数多くの料亭が軒を連ねたといわれる飯山。
その時代を知る名残は、たくさんのお寺と雁木通の仏壇屋だけになっているようです。

現在の飯山は、新幹線の開通と、アウトドアレジャーで巻き返しを図っていますが、頼みは野沢温泉村に定着し、斑尾高原などに進出しつつあるという(レンタサイクルショップのお姉さん情報)外国人、ということになるのでしょうか。

自転車の返却時、情報のお礼に洋菓子を渡すと、お姉さんはとても喜んでくれました。
アンケートに答えると「信州IIYAMA」のネーム入りペンをくれました。

15:58分の長野行列車で飯山を離れ、長野駅でお土産を仕入れて帰りました。

お土産。甘酒(飯田)、日本酒(佐久)、みそ(岡谷)、ラーメン(長野)

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です