12月になり、今年最後の流れ旅です。
今年最後に入りたかった加賀井温泉一陽館に行くことにします。
加賀井温泉は松代にあります。
そこまでのルートは国道18号線で行くのがメインですが、ほかに、千曲川の左岸を行くコースや真田地区経由で地蔵峠を越えて松代に下りるコースなどがあります。
千曲川左岸コースは、途中、上山田の温泉街を通り、千曲市稲荷山の旧宿場町を通るなど、見どころの多いコースです。
今回は、途中の千曲市八幡地区にある武水別神社に寄りたくて、千曲川左岸コースを行きました。
武水別神社
篠ノ井へ北上するバイパスを外れると千曲市八幡の街中に入る。
街中を走ってゆくと大きな鳥居をくぐる。
武水別神社だ。
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境内に駐車場があり、遠慮なく入らせてもらう。
鳥居の内側に太鼓橋。
袂には古い旅館もある。
映画のセットのような光景。
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鳥居をくぐったところにはレンガ造りの塔がワンセット。
その先には年末にはちょっと早い屋台が2、3脚。
参拝客より、屋台や神社の関係者の方が多いが、広々としたすがすがしい、オープンな空間。
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奥に進んでゆくと広い空間に配置された様々な建物が目に入る。
右手に体育館のような空間を持つ建物が目に入る。
額殿というらしい。
正面には拝殿とその奥の本殿。
左手には、神話や戦国話をモチーフにした錦絵のような絵が飾られた建物。
賑やかな空間である。
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千曲川流域の五穀豊穣を祈った場所という神社。
畏れる神々の降臨の地、というより、地元の人々が折に触れ集い祈る場所、という雰囲気。
関東で言えば、府中の大國魂神社をカジュアルに、素朴にした感じ。
年末年始のそれなりの賑わいが想像できる、地元の人々に寄り添った神社だった。
焼き肉はやしや
昼食は稲荷山地区の地元の食堂へ。
稲荷山は北国街道の宿場町だったところで、かつての富の集積を物語る蔵の街並みが残っている。
武水別神社がある八幡地区から車で5分ほど。
ネットで調べた焼き肉はやしやへ行ってみる。
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ロースターがセットされたテーブルに案内される。
ランチメニューには丼物もあるので、カツ丼を注文。
どんどん入ってくる地元のお客は、たいてい焼き肉を注文している。
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赤ン坊を背負ってホールを切り回す若奥さんがカツ丼をはこんできた。
見た目は素人が作ったっぽい、ごちゃっとした出来上がり。
食べてみるとつゆだくというか、メリハリのない味。
肉が厚く、ボリュームは十分。
何より手作り感がいい。
この手作り感だけで合格点だ。
田舎の食堂はこれだからいいのだ。
川中島古戦場跡
目的地の加賀井温泉へ行く前に、長野市博物館へ寄ってみた、が、この日は休館日だった。
やむなく博物館が建つ、川中島古戦場史跡公園を歩いていると、公園の片隅に八幡神社があった。
武田信玄と上杉謙信の一騎打ちの場所に建つ神社とのことで寄ってみた。
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一帯はきれいに整備され、様々な由来を持つ遺跡などが案内板とともに残っている。
信玄と謙信の一騎打ちが、それぞれの旗印とともに銅像で再現されている。
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長野県民の心情としては、領内を深く侵略された武田より、それを一応は撃退した上杉の方に近いのか?
それとも外様同士の闘いを第三者的に見ているのだろうか?
武田にしても上杉にしても、地元を遠く離れた信濃の地に自身の銅像が、数百年後にも建立されていることに満足しているのだろうか。
加賀井温泉一陽館
さて念願の加賀井温泉。
一陽館の寂れたたたずまいは変わらず。
ただし、入浴料が値上がりして500円になっている。
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午後の割と早い時間なので温泉を独り占め。
かけ流しの浴槽の下流から上流へ時間をかけてゆっくり浸かった。
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寒い時期に入って見るとお湯の温度が低く、なかなか温まらない感じがした。
長く浸かっても茹で上がるようなことはなかった。
硫黄臭などもないから、嗅覚からリフレッシュするタイプの温泉でもない。
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ただし、当日よく眠れたり、翌日疲れが取れてすっきりしたのはさすがの効用だった。
今年もどうもありがとう、来年もまた来ます。
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