山小舎暮らしを再開しました

2020年の山小舎暮らしをスタートしました。

4月14日に東京から長野に移動しました。

今回は特急あずさに乗って茅野までの旅をしました。

調布から京王線で八王子へ。
JR八王子駅へ着いて異様な雰囲気に驚きました。
世の中は緊急事態宣言下だったのです。

駅のコンコースです。
ひとの少なさは尋常ならずですが、なによりも雰囲気がいつもと違っています。
人々の様子が暗いというか、苛立っているというか・・・。

八王子駅のみどりの窓口はまるで開店休業でした。

車中での昼食を求め、駅ビル地下食品館へ向かいました。
地上階のデパート部分は休業中のようでした。

特急あずさが入線しました。
山小舎おじさんが乗った車両の乗客は7,8人でした。
ビジネスマンらしき若者が2,3人いました。

異常事態でも腹は減ります。
車中での昼食です。
高速バスと違って列車の居住性は抜群です。

車窓の風景も目線が低いというか、高速道路から見る風景と違って、人々が暮らす目線の高さからの景色がとても興味をそそります。

中央本線の駅駅を過ぎ、やがて笹子トンネルを越えて甲府盆地へ。
甲府盆地も過ぎて八ヶ岳のふもとの景色の中へ。
長野県に入ると間もなく茅野駅に到着しました。

非常事態宣言下の世の中とはいえ、長野県は少しはのんびりした雰囲気なのかな?と漠然と思っていましたが、駅を降りてすぐに幻想は打ち砕かれました。

茅野駅舎内の観光案内所と物産館が閉まっています。
駅直結の商業ビルの食堂はパン屋を除いてしまっています。

アルピコ交通の営業所へ行き、バスの時間を確かめました。白樺湖方面への路線バスは運行していました。
しかし営業所の係員はマスク姿は仕方ないとしても、おじさんが入ってゆくとさっと警戒するような視線を送り、よそよそしく対応するのはやはり感じがよくありませんでした。

のんびりとした長野県気質がとげとげしくなっています。
しょうがないことなのでしょうか。
それとも例の北朝鮮発のロケットの着弾時のJアラートの発信に対しても、まったく安全圏の土地柄ながら、きっちり小中学校の登校時間を10時に遅らせる措置をとった長野県の、まじめというか、過剰反応気味の遵法性のなせる業なのでしょうか。

バスの時間までの間、ビル内の床屋で散髪しました。
カットのみ1650円。
開いててよかった!

ビル内の小津安二郎コーナーはいつも通りでした。
人気のないコーナーの片隅に、清酒ダイヤ菊の魅力的なポスターが立っていました。
巨匠が愛した茅野の地酒です。
ポスターの芸者さんだけは、いつも通りに茅野でおじさんを迎えてくれているようでした。

白樺湖経由車山高原行のバスで途中のAコープまで行きました。
Aコープで買い物をして残りの行程はタクシーを呼びました。
荷物が少なければ大門峠までバスで行って1時間弱歩くという方法もありますが、今回はやめました。なお、バスの乗客はおじさんのほかにおじいさんが一人でした。

タクシーの窓から見る八ヶ岳連峰の山すそまで、昨日降ったという雪が積もっていました。

山小屋の周りも真っ白でした。

管理事務所からの、コロナ注意のお願い文書が郵便受けで待ち受けていました。
今までにない、尋常ならぬ1年の始まりです。
果たしてどういう結末が待っているのでしょう。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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