小さすぎる旅 小田急線で江の島詣で

「みんなの居場所」彩ステーションを、地元調布柴崎で主宰する山小舎おばさんから、小田急線の株主優待券をもらいました。
山小舎おばさんは、彩ステーションの利用者からもらったとのこと。
小田急線全線有効(下車した時点で無効)の切符が2枚です。
今回は狛江駅から片瀬江ノ島まで使い、江ノ島観光をすることにします。

株主優待券を手にいざ出発

朝9時に自宅を出発。
狛江駅を目指して自転車で走ります。
いつものルートを端折っていったところ、着いたのは一つ新宿寄りの喜多見駅。
初めての駅でした。

朝9時、小田急線喜多見駅に着く

このまま喜多見から、本厚木行きの普通列車に乗車します。
小田急線の駅は京王線と違い、駅舎も大きく、ホームも広い印象です。
踏切はほとんどなく線路は高架上を走り、またホームにはたいがい乗車扉が設置されています。

本厚木行き各駅電車に乗車

喜多見から狛江。
多摩川を渡って登戸、向ヶ丘遊園。
このあたりは駅前が再開発されており、周辺には高層マンションが建っています。
かつての街はずれの風情はありません。
向ヶ丘遊園というと、20年前はロケット型の回転遊具があたりを睥睨して吊り下がっているのが付近の道路から見えましたが、今ではその片鱗もありません。

小田急線は、鶴川街道に沿って走り、新百合ヶ丘、町田、相模大野を過ぎます。
車窓には丘陵地に点在する住宅や高層マンション群、駅周辺の商業施設群が広がります。
相模大野で小田急江ノ島線に乗り換えます。

相模大野から藤沢まで、江ノ島線で海に向かって南下します。
大和を過ぎると沿線に工場や緑地が目立ってきます。
東京へのベッドタウンの景色から神奈川県ローカルの景色への様変わりです。

藤沢で列車の向きが変わります。
スイッチバックというか、電車が反対方向へ進むため乗り換えて片瀬江ノ島に向かいます。
海が近い雰囲気が漂います。
車中には急に中国系の観光客の姿が増えました。

片瀬江ノ島駅の竜宮城のような造りは昔のままでした。
20年以上前に家族と海水浴に来たことがありますが、江の島へ渡るのは初めてです。

片瀬江ノ島駅に着く

弁天橋という江の島と本土?を結ぶ橋を渡ります。
その昔、江ノ島へ渡るには干潮時には歩いて、満潮時には小舟か担がれて渡ったそうです。
現代の弁天橋を歩くのは半分以上が中国人です。

弁天橋から江の島を望む

島に渡り、最初の鳥居をくぐると仲見世が続いています。
サザエやハマグリの磯焼きの香りをイメージしていたのですが、今時の仲見世はソフトクリームや女性向けの小物など、様々な店が並んでいます。

仲見世への入り口に立つ鳥居

江の島はそれ自体が信仰の島であり、辺津宮、中津宮、奥津宮という三社にそれぞれ海の女神さまが祀れれており、島中を上ったり下りたりしながらお参りする場所です。
それぞれの参道には、団子屋、土産物屋、食堂などが点在しており、休憩や食事には困りません。
また、急な登りの場所ではエスカレーターが整備されて100円ほどで利用もできます。

まずは辺津宮へお参り
次いで中津宮へ
中津宮横の弁財天

お上りさんの山小舎おじさんは、1時間半の鈍行電車の旅と江の島での登りに疲れて、早めの昼食を摂ることに。
慌てて入った食堂のアジ・シラス丼は美味しかったです。

茶店でアジ・シラス定食

中津宮に参拝し、奥津宮へ向かうべく島の奥へ進みます。
石段の上り下りの両側に古い茶店が並び、相模湾が見え隠れします。
これが古い江の島の風情なのか、と思いながら奥津宮に参拝します。

奥津宮へ至る道中の景色
相模湾が見える参道に並ぶ茶店
奥津宮でも御参り

さらに下ると眼前に稚児浜という岩場が出現し、江ノ島神社の元となった洞窟へと続きます。

稚児の浜遠景

洞窟へ入場すると、背の低いトンネルの両サイドに、石仏が並び、最深部には修験者による信仰の跡が残っています。

岩屋の入り口
洞窟内の石仏
洞窟の最深部は江ノ島神社の発祥の地

帰りは島を周遊するルートで、辺津宮の鳥居までショートカット。仲見世を歩いて片瀬江ノ島駅まで帰りました。

時間があったので藤沢駅で途中下車(片瀬から藤沢まではスイカを利用)。
湘南の雰囲気を探しつつ、駅前を歩きました。

湘南の都・藤沢駅前の賑わい

駅正面の小田急デパートには「湘南GATE」の文字があり、江ノ電藤沢駅の改札口まで続いています。
デパート建物は江ノ電の所有のようです。
「江ノ電」の存在に湘南を感じることができました。

デパート内のカフェで地元のマダムたちに交じってしばしの休憩。
地下の食品売り場をのぞき、お土産の鳩サブレーを買って帰りました。
鳩サブレーも湘南そのものでした。

江ノ電が所有するビルには「湘南GATE」の表示
ご存じ湘南の銘菓・鳩サブレー

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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