信州ソウルフード放浪記VOL.13 まとい食堂

上諏訪(諏訪市)に温泉に入りに行ったとき、ついでに昼食の場所の情報をネットで調べた。
街中にある、まとい食堂というところが美味しそうだったので行って見た。

上諏訪を二分して走るJR中央線の線路と国道20号線との間に片側1車線の道がある。
ところどころ和菓子屋があったり、古道具屋があったり、神社があったりする、いわば生活道路といった趣だ。

この道を茅野側から行ったとして、湯小路交差点のつぎの末広交差点を右折し、さらに細い道を右折した住宅街に、まとい食堂があった。

店の周りは狭い道で車をどうしよう?と思ったが、専用駐車場が4台分あった。

建物はよくある民芸居酒屋調ともいうべきスタイル。
ランチは2時までの長野スタイル。

まとい食堂の外観

13時半過ぎに入る。
14時まで入場可のようだ。
店内は家族連れや、サラリーマンでほぼ満員。
出前を頼みに来た人もいる。

食べているものをチラッと見ると、ソースカツどんや焼き肉ランチなどがテーブルいっぱい展開している。
各々の注文のほかに、チャーシュー麺や唐揚げを頼んでシェアしているグループもあった。

食べ応えのあるものをしっかり食べたい人が集まる食堂。
繁盛店特有の活気がある。
店は最大限の努力でお客が欲するものを提供し、食欲十分なお客は黙々とメニューに取り組む。
幸福な両者の関係!が店内いっぱいに展開している。

今回はラーメンなどあっさり系にしようかな?と暖簾をくぐった山小舎おじさんも、店内にあふれるかのような、とんかつの皿やどんぶりを見て、とんかつ定食(ソース)を注文せざるを得なかった。

注文を待つ間にも左隣の客にミックスフライ定食が到着。
チラ見すると、とんかつのほかエビフライなどが乗った最大ボリュームの定食。
これが1100円。

やってきたとんかつ定食(ソース)も1100円。
期待感があふれ、いつの間にか食欲全開の山小舎おじさん、全力でとんかつに取り組んでゆく。

とんかつ定食(ソース)、1100円。文句なし!

今どき、ちゃんとしたとんかつやソースカツどんなら1500円する。
それほどの肉の量ではないが、サイドメニューと合わせておじさんには十分な量。
とんかつのチェーン店なら、サイドメニューを取ったりすると、肉がこの半分くらいのしょぼさで、値段がちょぼちょぼなのを思うと、まとい食堂の満足感は半端ない。

決して大盛が売りの店ではないが、高齢のおじさんのランチとしてはヘビーな感じ。
とはいいながら、濃い目のソース味が激しくご飯に合い、食べるペースは落ちない。

とんかつそのもの、ソースの味、みそ汁、生野菜サラダは文句なし。
ごはんはやや柔らかいが量的には十分。
何よりの手作り感が、揚げ物に対する罪悪感を上回っていました。

食後には、次回に食べたいメニューがあれこれ浮かんできました。

14時が過ぎ収量の看板が出たまとい食堂

店を出て、看板を撮影していると、「ありがとうございました」の声が聞こえました。
慌てて振り返ると、出前から帰った店の人がニコニコして立っていました。
家族経営と思われる店ですが、スタッフの人柄が味に表れているようでした。

上諏訪の街には温泉が流れている

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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