信州ソウルフード放浪記VOL.11 新そば

道の駅・信州新町に出店している「そば信」という店で今年の新そばを食べました。

11月中旬のある日、長野の相生座に、ベルモンド傑作選「リオの男」を観に行きました。

その帰り、ほんの出来心からいつものコースを避けて帰ろうと思い立ちました。
いつもは千曲川沿いのコースを上田に向けて南下して帰るのですが、この日は長野から西方へ向かう、大町街道と呼ばれる山越えの道を進み、国道19号線で松本をかすめて帰るルートを選択しました。

国道19号線は犀川沿いに進む山間の国道で、位置的には東の千曲川流域と西の糸魚川構造線の間を南下します。
信州新町、生坂村、安曇野市といったあたりを進みます。

長野市を離れて割とすぐに、ダムが現れこの先の厳しそうな山越えルートを予感させます。
ダムとダム湖の風景を右に左に見つつ、国道19号線を進むと道の駅が現れました。
道の駅・信州新町です。
地場産品には興味津々の山小舎おじさんは一も二もなく寄ってみます。

平日の雨天の割には混雑した駐車場に軽トラを止め、建物に入ります。
道の駅は直売所と食堂の二部構成になっています。
来客で混んでいます。
直売所を一渡りします。
リンゴ、長芋など季節の産品のほか、「しょうゆ豆」という大豆製品、地酒、地味噌などが並んでいます。
地ワインというものもありました。

食堂の方ものぞいてみます。
食券販売機の前に列ができています。
よく見るとそばの専門店のようです。
お客さんはここのそば目当てに来ているような感じもします。
長野で昼食を摂ってきたおじさんですが、この食堂の様子を見て、そばを試したくなりました。

ざるそば1枚を頼みます。
新そばというには季節を逸しつつありますが、そばには疎い山小舎おじさんにとって細かいことは関係ありません。

そば信のメニュー

二度目の昼食ながらあっという間に平らげました。
そばの香りとかはよくわからないのですが、噛み応えと食べ応えがありました。
東北で手打ちそばを食べたときに、通常の量のそばながら、満腹になったことを思い出しました。

周りを見ると皆さん、アクリル板越しに音を立てずに食べているように見えました。
山小舎おじさんはいつも通りに盛大にすすって食べました。
その方がよりおいしく感じました。

ざるそば530円

食堂にはおやきのコーナーもあり、ここにも人が並んでいました。
試しに2個ほど買ってみました。
これがうまくてびっくり。

おやきの皮というと、パン生地のようにふわっとしたタイプが多く、モッチリしたものは少ない印象です。
ここのおやきの皮はモッチリした生地を焼いて香ばしくしたようなタイプでした。
灰の中で焼いたというオリジナルのおやきの皮におそらく近いのでは?と思いました。
具も野菜がゴロゴロ入っていて味付けもはっきりしていて満点の味でした。

信州新町は「かあさんの歌」発祥の地だった

道の駅・信州新町のそばとおやき。
次回は家族を案内して来たいと思える味でした。

なお、国道19号線の信州新町・安曇野間の山間ルートは、険しい山越えもなく、集落を結ぶ昔ながらのひなびた道筋で気に入りました。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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