伊那谷に春を訪ねて・・・。

畑作業4連勤につかれた山小舎おじさんは、GWのある1日、伊那市へ行ってきました。
伊那は山小屋から直線距離にして上田とほぼ同じ。
松本や長野よりは近いのです。

杖突峠は桜満開

伊那へ行くルートは、茅野へ降りてから西側にそびえる山塊を杖突峠で越えます。
峠を越えたあたりに桜の木が数本あり、満開でした。

城下町・高遠へ続く杖突街道です。
谷あいに集落が続く鄙びた道はいつ来てもなぜか落ち着きます。
今日の今日とて、街道沿いの直売所は閉まっていましたが・・・。

高遠城址公園は閉鎖中・・・

杖突峠を下ると高遠の町。
今は伊那市に吸収合併となっていますが、その昔は高遠藩が治める城下町。
高遠城址は地元の誇りで、桜の季節の高遠城址公園桜祭りは有名です。
今年は例によって桜祭りは中止、城址公園は閉鎖となっていました。

折角高遠に寄ったのだから、地元の神様と古刹にご挨拶。
まずは建福寺。
本堂へ至る石段に沿って数十体の石仏が残っている。
江戸時代に全国的に有名だったという、高遠石工の作によるものだそう。
今は格子の背後で佇む石仏たち。
慈悲深いというよりは独特なきりっとした顔つきをしていました。

石仏たちの反対側には観音像が建ち、高遠の町を見守っています。

西暦721年創建という高遠の守り神、鉾持神社へもお参りしました。
現在の地に遷座した際に、鉾が出土したので改称したという古社です。
急な321段を登って拝殿へ向かいました。
毎年2月にはだるま市が開かれるとのこと。
納められただるまが残っていました。

人気のなさは、畑の近くの長和町松尾神社に匹敵しようかという寂しさでしたが、境内の広さといい、格式ある立派な神社です。

拝殿を望む
神社の門前の廃屋です。破れたガラス窓が何とも言えません。

昼食はお楽しみ、伊那のソースカツ丼

高遠を出れば伊那市の町はもう少し。
伊那といえばソースカツ丼が有名です。
開いていました、田村食堂。初めての店です。
ただし持ち帰りオンリーでの営業でした。
分厚い肉と甘いタレ。さすが地元の名物です。
パック入りのソースカツ丼を軽トラの運転席で食べました。
できれば店内でゆっくり食べたかった。

伊那の横丁は今日も強烈だった

高遠方面から伊那谷へと下り、天竜川を渡った時に目に飛び込んでくる伊那の飲み屋街の看板。

なぜ「日中友好」なのかよくわからないが、車道からまず目に飛び込んでくるのがこの建物

動物横丁と呼ばれるこのあたり、カメの向こうにキリンの看板があるのが見えるでしょうか?

飲み屋の件数が多いので有名な伊那の町。
かなりさびれていますが、かつての名残が強烈に残っています。

焼け跡ではありません。平時は食堂を営業中です。
これは本当の廃屋です。一昔前の建築様式が貴重ですが・・・。
映画館です。シネコンではありませんが、データ上映機器を導入して生き残っています。
路面電車の沿線ではありません。JR飯田線の伊那市内の沿線風景です。
このまま伊那に泊まって一杯飲みたくなります
横丁の銭湯です。効きそうですね

伊那に春を探した1日でした。

明日からまた畑やー。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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