ガッテン農法、畝づくりを実践

その講習会に参加し、ネジネジ藁の威力を体感させてもらっている山小舎おじさん。
ガッテン農法の本にある、畝立ての方法を実践してみました。

教科書その1、穴掘り

自然の力を最大限に引き出して野菜を作ることを目標とし、農薬、化学肥料を使わないガッテン農法。

というか、無農薬、無化学肥料が目的の農法ではなくて、野菜が育ちやすいように土を作り、手順を追って作ってゆくと、農薬、化学肥料は必要ない、というのがガッテン農法のキモのようだ。

教科書その2、耕盤層砕きと資材投入

ガッテン農法では、畝は1回だけ作ればいいという。
畝の場所を変えることも不要で、連作も可能と。
耕運機による耕耘も不要と。

教科書その3、資材投入と整地

いいことだらけなので、だまされたと思い、畝づくりを実践してみた。
時期的にはちょうどいい。
冬の間に畝を作って来春からガッテン農法の実験ができる。

まず、幅50センチ、深さは堅い耕盤層に当たるまで畝予定地を掘る。
これが大仕事で、長さ7メートルの畝を、深さ30センチに掘るのにたっぷり1時間半ほどかかった。

実戦その1、穴掘り。深さ30センチほど掘った

表土はサクサクしていたが、少し掘ると石が出てくる。
しかも大きい石がある。

ガッテン農法では石も土のミネラル供給源として排除していないが、通気性の良い畝のためには多すぎる石は排除しなければならない。
畝堀りは石との格闘だった。

石が出てくる。同様な石の山が3つで来た

どうしても掘り出せない石が2つ残った。
深さ30センチほど掘ったときに、粘土層が出現。
これを耕盤層と判断し、掘削をストップ。
久しぶりに汗だくの畑作業となった。

耕盤層と思われる粘土層が出現

次の日、いよいよ畝完成までの作業をした。

教科書通りの資材を用意する。
まずススキ。
結構大量に必要なので、採取場所を探していた。
大門街道沿いにススキの群生場所があったので、5群ほどを鎌で切って、大きな一抱え分を採取した。

燻炭は、山小舎にたくさんあるので持って行った。

資材を集めるその1、ススキと燻炭

落ち葉は山小舎の周辺で、ミズナラの落ち葉を米袋2つ採取。
枯れた葉っぱを袋に詰めてゆくのは結構面倒だ。

糠は畑の集落の精米所でもらってきた。

最後に、教科書では醸造酢の希釈液とあったが、勝手にえひめAIの希釈液を使うことにした。

資材を集めるその2、落ち葉と糠
資材を集めるその3、醸造酢ならぬ えひめAI

耕盤層にスコップを入れて砕いた後、手順に沿って、資材を畝に投入してゆく。
穴掘りと異なり、仕上げの作業は気持ちよい。
不慣れな作業で、この日も結局1時間半ほどかかったが。

あとは春の植付の時期まで自然に任せるだけ。
掘り返した土が生き生きと力強く見えたのは気のせいだろうか。

実戦その2、砕いた耕盤層の上に、えひめAIと燻炭を撒く
実戦その3、ススキを並べる
実戦その4、落ち葉と糠を投入、さらに燻炭を入れる
実戦その5、深いところの土から戻しいれる
実戦その6、かまぼこ型に畝を整地して終了

ここまで、畝1本を作るのに丸二日。
計3時間ほどの力作業。

畑全体をガッテン農法の畝とするまで一体何年かかることやら。
とりあえず、フェンス付きの畑だけでも来シーズンまでにはやっつけたいと予定を立てる山小舎おじさんでした。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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