信州ソウルフード放浪記VOL.1 長野いむらやであんかけ焼きそばを食べる

長野へ映画を見に行った時の昼食に、地元で人気のいむら屋であんかけ焼きそばを食べた。

ちなみに地元に住んでいる人は、単に「長野」というと、長野市を指すようだ。
では長野県のことは何というのか。

おじさんの感じだが、地元の人のエリア感は通常は、町村単位であらわされることが多く、「ここら辺」とは町村単位を指すことが多いようだ。

もうちょっと広いエリアを指す場合は、北信、中信など、県を北、中、南、東で区分するエリア感か。
県全体を表すときは、通常は信州。
部外者に説明したり、公式な表現でやっと長野県という表現が出てくるような気がする。
いずれにせよ県内で「長野」という場合は、長野市を指すことが多い。

で、長野に行ったとき。たまにはご当地のものを食べようと思った。
できれば地元の人に愛される、リーズナブルな値段のもの。大学近くの食堂の定食のような。

映画館のある、権堂商店街は、善光寺の参道と、長野中央通りという幹線道路を結ぶアーケード街。
そこから駅方面にワンブロック下がったところに、いむら屋権藤店がある。
店正面の派手なレイアウトとオーソドックスなメニューサンプルケース。「味の散歩道」の看板に若干の不安も感じるが。

昼時に入ってみると、店内はほぼ満員。サラリーマンが二人ほどレジに並んでいる。
食券を先に買う方式らしい。皆、焼きそばを頼んでいる。
メニューを見ると「あんかけ中華」と「焼きそば」がメインらしい。
近々のテレビ朝日土曜朝の旅サラダという番組で、アポなし食レポコーナーを長野市でやっていた時に、取材拒否された店だ。

レジを仕切るマスターに失礼のないように、あんかけ中華と注文。席はカウンターになると告げられる。
瞬間、おじさんが注文したかったのはあんかけ焼きそばで、汁ソバのあんかけではないことに気づき、あわてて訂正。
マスターは何事もないように食券を切りなおしてくれる。

マスターをはじめ、ホール、厨房のスタッフは白衣姿。昔ながらの食堂のスタッフの姿だ。
「渡る世間に鬼ばかり」のラーメン屋の俳優たちも、白衣姿だが、食堂で話してばかりで動いていない。
ここでは、マスターを先頭に無駄なく動いている。

厨房がガラス張りで見える。大鍋であんを作っている。女性のホールスタッフが食券の末尾番号を呼びながら配膳している。
カウンターに座ったおじさんの両隣も焼きそば。
左の人は大盛とシューマイを頼み、固焼きメンを箸でバリバリ砕きながら食べている。

やがておじさんのところにも焼きそばが運ばれてくる。普通盛でよかった。キャベツときくらげがメインのあんに、大きめのチャーシュウが2枚乗っている。
あんが固いので、メンは最後まで硬いまま、あんがしみない。
味付けは甘い。ラー油化、辛子が欲しかったが酢をかけて食べると最後まで飽きなかった。
あとで、テーブルに辛子酢が乗っていたことに気づく。もっとおいしく食べられたかもしれなかった。

少数だが、あんかけラーメンを食べている人もいた。次回はスープの味も確かめてみたくなった。

投稿者: 定年おじさん

1956年北海道生まれ。2017年に会社を退職。縁あって、長野の山小屋で単身暮らしを開始。畑作り、薪割り、保存食づくり、山小屋のメンテナンスが日課。田舎暮らしの中で、60歳代の生きがい、生計、家族関係などの問題について考える。60歳代になって人生に新しい地平は広がるのか?ご同輩世代、若い世代の参加(ご意見、ご考察のコメント)を待つ。

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