初収穫

6月下旬の畑です。

気候の不順から?夏野菜の苗の生長が遅く、定植後1ヶ月を過ぎても、ナス、ピーマンなどは丈が伸びていません。
丈が伸びないまま花をつけ始めています。
このままでは、ナス、ピーマンの収穫がおぼつきません。

一方、例年通りの成長ぶりを見せているのは、トウモロコシ、こぼれ種から発芽したハーブ類です。

一番元気なトウモロコシ
こぼれ種から発芽したパクチーは早、花が咲きました
こぼれ種のミントも元気です

そうこうしている間に、キヌサヤに実がついていました。
芽出し、定植後はゆっくり育っていたのですが、6月下旬に収穫期を迎えることができました。

収穫したのがやや遅れましたが、茹でで食べてみると甘くておいしかったです。
バイト仲間にもおすそ分けしました。

キヌサヤの初収穫
茹でて食べると甘かったがとても食べきれません

キヌサヤの隣の畝のインゲンは、丈が伸びずにいましたが実をつけ始めました。
とりあえず収穫。
苗の丈が伸びていないので、今後の収量が心配です。

インゲンの初収穫

去年11月に定植した玉ねぎの葉が倒れていました。
収穫期です。

引き抜いてマルチの上に並べます。
玉の大きさでは近年一番の出来です。

写真を送信するとさっそく家族から「ほしい」の反応がありました。
肥料は定植時の油粕だけで、追肥もなしのガッテン農法産です。

玉ねぎを収穫
大中小に選別し乾燥させます

この時期の畑の様子です。

キューリも初収穫、トマトも実が成ってきました。

全体に作物自体の丈が順調に伸びているのはトウモロコシくらいで、キューリ、トマトも一見順調ながら旺盛感が例年に比べてイマイチの感がします。

梅雨明けを迎え、猛暑の季節となりました。
今後の成長は気温頼みです。

キューリの着果です
トマトの着果が始まりました
ズッキーニ。いつもの勢いを感じません・・・..

梅雨前の畑仕事

イマイチ天候不順の令和4年の春。
初夏の日差しが照り付けるかと思えば、春先のような低温と篠突く雨。
日照りが続くと思えば、霧雨に覆われる。

それでも畑は夏を迎える準備。
雑草は例年通りの旺盛な生命力を発揮しています。

6月初旬になって今年初めての草刈りをしました。
刈払機を取り出し、試運転をして、刃を新しいものに取り換えるももどかしく、畑に持ち込みました。

畔に我が物顔に繁茂する、クローバーやタンポポ、イネ科・キク科の雑草、ギシギシなどを思う存分に刈り倒します。

雑草に刈払機の刃がうなる!

ネットで囲んだ圃場の外側を刈り周り、ついで、中に入って刈ってゆきます。

ネットに刃がかかるとこんがらがってしまい、エンジンを止めて絡まったものを刃から外さなければならなくなります。
刃をネットや紐、ビニールなどに近づけないように注意しながら刈ります。

段々畑の法面もテリトリーです。
法面に沿って刃を動かしながら刈ります。

畝間や畝の株間には、スギナが大繁殖しています。
こぼれ種から発芽したの赤しそやエゴマの株もありますが、これらは刈らないようにします。

一番草を梅雨前に刈り終えることができました。
次の草苅は夏前頃でしょうか。

草原が刈り倒されてゆく

トマトの苗の生育は、乾燥気味の天候に合うのか順調です。
大きくなる前に枝を支える支柱を組んでおきます。

トマトの畝に支柱を組む

一番最初に定植したキヌサヤの株に花が咲き始めました。
収穫間近でしょうか。

スギナだらけのキヌサヤ畑。花が咲き始めた

夏野菜の定植始まる その3

夏野菜の主役の一つ、キューリの苗を定植しました。
品種は夏涼み。
自根の苗を10株です。

キューリの苗を定植

4株ほどのスペースを残しておきました。
キューリは株の老化が早いので、農家は第二弾の植付をして夏後半の出荷に備えます。
その際、苗も出回るので、夏ころにその時の苗を残したスペースに植える予定です。

10株のキューリを植えました

トウモロコシの種をトレイに蒔いておきました。
連休に孫と蒔きました。
スイートハミーというF1(一代交配)の種です。
順調に芽が出たので、少し早めに定植しました。

山小舎で芽出ししたトウモロコシの苗を畑に運びます

数えると80株ほどを植え付けました。
トウモロコシ用の畝は後1列あるので、頃合いを見てトレイで新しく芽出しして、第二弾を植え付ける予定です。

80株のトウモロコシを定植

ジャガイモの芽が育ってきたので、芽かきと土寄せをしました。

ジャガイモの芽かき。3本ほどを残して芽を掻きます

男爵、メークインなどは順調に発芽していますが、今年初めて植えたホッカイコガネという品種の発芽率がよくありません。
全体的にはまあまあの状態なのではないでしょうか。
猪による食害はありません。

ジャガイモの畝を土寄せします。畝の盛り土と畝間の除草を兼ねた作業です

畑はこの後、大豆の直播、枝豆の芽出しと定植、落花生の定植、夏野菜の管理などが主な作業となります。

最初の収穫は6月の玉ねぎとレタス、キャベツになるでしょうか。

夏野菜の定植始まる その2

ナスとトマトの苗を定植しました。

ナスの苗を計10本、大玉中玉トマトの苗を14本用意しました。

買い集めておいたナスの苗を定植前にえひめAIの希釈水につける
元気なトマトの苗

ナス10本の内訳は、千両2号が4本、長ナスが2本、丸ナスが2本、小布施ナスが2本です。

千両2号はいわゆる標準型のナス、長ナスは細く長めの実が付く品種、丸ナスは在来種で丈夫な品種、今年初めて作る小布施ナスは北信地方の在来種で、きんちゃく型の実がつく品種です。

トマトは、露地栽培向けのサターンという品種を8本、一般的な大玉品種の桃太郎を2本、加工用品種のシシリアントマトを4本です。

苗は定植前にえひめAIの希釈水につけてからマルチを張った畝に定植します。
マルチの下の土はほくほくしていて温かく、冷たい希釈水に浸った苗の根を包み込むように迎え入れてくれます。

ナスは体重をかけて埋め込み、支柱を立てて結わえます。
さっそくの水やりも欠かせません。

トマトはいつもの寝かせ植えをし、マルチにかかる部分が熱で焼けないよう草を敷いて枕にします。
乾燥気味に育てる方が根の張りもいいので水やりはしません。

去年のように無事育って実をつけ、高原野菜を待っている東京の方々を喜ばせることができるように!

夏野菜の定植始まる

5月の連休が終わると夏野菜の定植の時期です。

JAのみならず近隣の直売所を巡り苗を調達します。

山小舎おじさんが、苗を調達によく行く直売所は、茅野のたてしな自由農園、立科町のなないろ畑、丸子のあさつゆ、佐久市望月地区の望月農協、佐久市赤坂地区の赤坂直売所などです。

こういった直売所には、大手のJAでは見かけないような、つやつやした、見るからに丈夫そうな苗や、ハックルベリーや小布施ナスなど珍しい品種の苗があったりします。

たてしな自由農園の苗売り場

集めた苗を順繰りに畑に定植します。

「ガッテン農法」で去年までに立てておいた畝に、えひめAIを散布し、マルチを架けておきます。
フカフカで水分が保たれ、地温のある土になっています。

畝にはすでに雑草が束になって芽吹き始めています。
雑草の芽の集団を剥がすように除去しつつ、マルチを架けておきます。

畝にマルチを架けて定植の準備

この日は、セロリ3株、ズッキーニ4株、ハックルベリー3株、モロヘイヤ1株、ピーマン4株、シシトウ2株、万願寺トウガラシと大甘トウガラシを各1株、タカノツメ3株を植えました。

セロリ(去年は硬く育ってしまったので今年は柔らかいものを収穫したい)
ズッキーニ(収穫遅れで実が巨大化するのを今年は防ぎたい)
ハックルベリー(東京のファンに今年も届くように・・・)

ピーマン類の苗には支柱のほか、行灯と呼ばれる風よけをしつらえておきます。
保温と風よけのためです。
ピーマンの苗は軟弱なので、強風にあおられると茎がポキッと折れることがあります。

ピーマン、トウガラシ類を定植
行灯の中のピーマンの苗。暑いときはビニールのすそを挙げて風を通す。

ポットに芽出ししておいたカボチャ数株と、直売所で購入した甘龍という白く細長い品種のカボチャ2株も植えました。
種から育てたカボチャの成長が楽しみです。

種から育てたカボチャも定植の時期を迎えた

ヤーコンはマルチなしの畝3列に植えました。
ヤーコンは購入したポットの苗を半分か三分の一に分割して植えました。
ポットの中の種芋を割って植えてもヤーコンは育つのです。

鹿が嫌う、里芋、ヤーコン、菊芋を同じ圃場に植えています。
今のところ菊芋の若芽が少々食われた程度に食害は止まっています。

ヤーコンも定植完了。10月の収穫まで頑張って!

4月に植えた作物の様子です。
キャベツは4月の積雪に遭い、結局全滅しました。
同時に植えたレタスは生き残りましたが、その後の生育はよくありません。
積雪後に苗を買って定植したレタス類は順調です。

積雪後に定植したレタスは順調
ジャガイモの列は芽が出そろう

夏野菜の主役、トマト、ナス、キューリは現在苗を調達中です。

夏野菜定植前の畑

5月初旬の畑の様子です。

夏野菜(トマト、キューリ、ナスなど)は早くて連休後に苗を買って定植します。
それまで畑では、夏野菜用の畝の準備のほか、豆類、トウモロコシ、かぼちゃなどの芽出しと定植などの作業をします。

夏野菜用の畝にマルチをかけます

インゲン、枝豆、かぼちゃ、トウモロコシの芽出しをしました。
ポットに種をまき、発芽させます。

晴れた日にはポットを日光に当て、夜間は室内に置いて保温します。

今年は全体的に発芽率がいいような気がします。
温度管理と育苗土に発酵腐葉土を使ったためと思われます。

ポット蒔きしたインゲンが発芽
かぼちゃの芽です

畑では4月に植えた種芋が発芽し始めました。
ジャガイモや菊芋たちです。

特に菊芋は、今年植えたもののほかに、去年掘り残した芋が、里芋の畝や畝間から盛んに芽を出しています。
旺盛な生命力です。

ジャガイモの発芽
kききkきくきくいきくいmきくいも菊芋菊芋

苗で冬を越した玉ねぎも、6月の収穫に向けて元気で成長中です。

玉ねぎが元気です
珍しくアスパラが出ていました
キジのつがいが歩いていました

キヌサヤ芽出しと定植

キヌサヤをポット蒔きしました。
2週間ほどで芽を出しました。

芽出しはガッテン農法の教科書通りに行いました。
仕込んでおいた発酵腐葉土に畑の土を混ぜて育苗土にするやり方です。

今回は市販の育苗土が余っていたので、畑の土の代わりに市販の育苗土を混ぜて使いました。

手順に従って、種をシッカリ鎮圧し、水をタップり与えます。

発芽までの水やりはこの一回だけです。
水を与えたら新聞紙とビニールでくるみ、晴れた日は陽に当て、夜は室内に持ち込んで発芽を待ちます。

ガッテン農法教科書のポット蒔き育苗の解説

去年はこの芽出しがあまりうまくゆかず、甲州トウモロコシとインゲンはよかったのですが、枝豆などは発芽率が低かったのです。
手順はガッテン農法通りに行ったものの、発酵腐葉土の仕込みが間に合わず、全量市販の育苗土を使ったためでしょうか?

この度のキヌサヤは芽出しまではうまくゆきました。

発芽後は日光に当て、ポットを水に浸して給水します。

定植直前には酢を希釈したものに浸すのがガッテン流ですが、山小舎流ではえひめAIの希釈液に浸してから定植しています。

発芽した苗。発芽率はほぼ100%
ネットを組んで定植

ジャガイモ作付け、ネット強化

ジャガイモを作付けしました。
今年の品種と量は、男爵が5キロ、メークイン2キロのほか、ホッカイコガネ、ドラゴンレッド、紫月という希少品種が各1キロづつの計10キロです。

なんでも昨今の種イモは出荷量が減っており、特にデストロイヤーなどの希少品種は、地元の農協などでも入荷量が読めず、去年は種イモの予約は受け付けてくれませんでした。

デストロイヤーは、実が黄色くてねっとりと甘く、フライドポテトで食べるとおいしいので家族に人気の品種ですが、2年連続で作ることができません。
デストロイヤーの種芋は、農協に出てもすぐに売り切れるようです。

ジャガイモ用に10列ほどの畝を用意しました。
管理機で雑草を起こした後、鍬で畝を切ってゆき、あらかじめ発酵腐葉土とえひめAIを散布しておきます。
定植直前に改めて土寄せするように畝を立てました。

3月中に買っておいた種芋は、室内の暗い場所に保管しておきました。
日光で青くもならず、凍って腐りもせず、ほどほどに発芽していい感じで保管できました。

ほどよく芽がでた男爵Sサイズ5キロ

大きな芋はカットして植えます。
切り口には草木灰をつけて発芽前に腐らないようにします。

ドラゴンレッドという品種は断面が赤い

10列の畝に植え付けました。
1キロ1列の計算でしたが、メークインと男爵はSサイズの芋だったため,芋の個数が多く、全部を植えきれませんでした。

イノシシの侵入防止にネット周りにトタン板を敷きます。
イノシシは自分で踏んだトタンの音に驚いて退散するとのことです。

一方、鹿がネットを破りたがります。
まだ、鹿の好む作物はない状態でも、ネットをかじるのです。
自分たちの餌場であることをアピールしたいのでしょうか?

鹿が破った穴からイノシシが侵入でもしたらジャガイモは全滅ですので、トタンや金網でネットの穴をふさぎます。何とか、イノシシに見つからずにジャガイモの収穫までたどり着きたいものです。

菊芋植え付け

菊芋を定植しました。

菊芋は最近はやってきた野菜です。
イヌリンという水溶性の食物繊維に富んでいて、食べると腸内の善玉菌のエサになるなど、体にいいようです。
長男が急にたべるようになったので、今年は多めに作付けします。
鹿が好んで食べないのも好条件です。

成長すると硬めの丈の長い茎が伸び、黄色い除虫菊のような花を咲かせます。
収穫まで半年ほどかかりはしますが、丈夫で手間のかからない野菜です。
種イモとしてはあまり出回っていないので、食用で売っているものをそのまま植えます。

植え付けた菊芋の一部

調布で畑をやっている知り合いから余った菊芋をたくさんもらっていました。
傷んでしまう前に植え付けてしまいます。

ネットを施していない圃場を、管理機で草をひっくり返したあと、5列ほど畝立てします。
鍬で土を寄せ、発酵腐葉土を軽く撒き、えひめAIを散布しておきます。

30センチ間隔で穴を掘って植え付けます

30センチ間隔で菊芋を生けてゆきます。
土をかぶせて制圧します。

後は半年間放っておくだけです。
成長するにつれて、除草を兼ねて何度か土寄せをして、芋が実るスペースを確保しようと思います。

去年の5倍ほどの作付け量となりました。

菊芋は、ショウガのような外観と硬さ、そっけない食味で利用範囲が狭いのが難点です。
乾燥して保存したり、新たな食べ方を模索するなどの必要がありそうです。

5つの畝に作付けしました

発酵腐葉土を仕込む

畑に投入する資材として、発酵腐葉土を作っています。

去年仕込んだ発酵腐葉土は畑の準備で活躍中

この資材の役割は、植物へ直接作用する栄養(肥料)としてではなく、土壌中の微生物の栄養としてです。

微生物が活性化すれば、植物への栄養補給のほか、土中環境の改善などが期待でき、要すれば自立した生命力のある野菜が育つからです。

ガッテン農法の「教科書」に載る発酵腐葉土のレシピ

無農薬、無肥料の自然農法を目指している山小舎おじさんですが、畑全部が自然農法向けに出来上がっているわけではありません。
日照りが続くとすぐカチカチになる土壌や、常に湿っている場所もあります。

去年の例でいうと、キャベツがいつまでたっても肥大しなかったり、イモ類の収量が少なめだったりしました。
成長したものの、硬く仕上がったセロリのような例もありました。

野菜には収穫期というタイムリミットがあります。
それを過ぎた野菜は、硬かったりして食べるのに適しません。

肥料で促進するのではなく、その植物にふさわしい成長期間に収穫を迎えられるよう人間がサポートしなくてはなりません。

サポートするための資材として、例年使っている「えひめAI」のほかに、今年から「発酵腐葉土」を使うことにしました。

土壌改善が進めば土自体もふんわりしたものになります。
湿気の強い場所では、物理的な穴あけによる排水作業も実施します。

今日は発酵腐葉土を新たに仕込みました。

腐葉土、燻炭などを用意します。
分量通りに配合して混ぜ合わせます。
密閉して日中は日に当て、10日ほどで完成です。
苗を育てる際の用土の元にも使えます。