干瓢づくり

大きな夕顔が今年も採れました。

夕顔は冬瓜に似ており、あんかけにしたりサラダにしても食べられます。
田舎では夏野菜として利用価値大です。
というより、夏にしか出ない、食べきれないくらい大きな野菜というべきでしょうか。

畑で夕顔を収穫。つるむらさきとズッキーニの下の2本

直売所などでも売られていますが、巨大化したズッキーニと同様、あまり売れてはいないようです。

今年も畑では4本ほどの夕顔が採れました。
2本は山小舎おばさんに持って帰ってもらったのですが、2本が山小舎に残りました。
味噌汁の具やカレーの具に使いましたが使い切れません。
そこで干瓢に干すことにしました。

昨年も干瓢づくりを試みましたが、実をむく作業が一番大変でした。
包丁で実を横に剥くには実が柔らかすぎて頼りなく、暑さが均一に剥けないのです。
当然出来上がりも厚さが不均一なものとなりました。

そこで今年は暑さの均一と作業時間の短縮を考慮し、ピラーで剥いてみました。
夕顔は皮が硬く、ピラーではなかなか歯が立たないのですが、実を立にして頑張って剥いてみました。
厚さが均一な夕顔の実が剥けました。

夕顔とピラーを用意
ピラーで剥く。力が必要
剥いた実を洗う

ザルに広げて干してみます。
半日後、アッという間もなく、ザルの底に剥いた実が張り付いてしまいました。
何とか剥がして干しあがった実はまるで鰹節のようにぴらぴらしています。
これでは干瓢を煮ても溶けてしまいそうです。

ザルに広げる
薄い実の干しあがり

翌日もう一本の夕顔を厚めに剥いてみることにしました。
剥き方は夕顔を立にして包丁を上から下に向けて削るように剥いてゆくのです。
こうすると実の柔らかさに阻まれることなく包丁が進みます。
実の厚さは包丁の加減次第です。

こうして夕顔の種が現れるまで身を削り落としました。
思いっきり厚めの実が何本か出来上がりました。

夕顔の実は水気が多く、また独特の粘り気もあるので干すときにはザルに張り付かないように気を付けます。
早めにほしあげた方がいいようです。

翌日包丁で暑く剥いた実を広げる

こうして干瓢らしきものが干しあがりました。
鰹節のように仕上がったものも使ってみることにします。

厚い実の干しあがり
出来上がった干瓢をパッキング

シラカバを伐採したが その5

孫一家が来る前に倒れたシラカバの玉切りをしました。

この日の作業開始前の状況

渦中のシラカバは完全に倒木しています。
この日は倒木したシラカバの幹を切って、玉になったモノを集める作業をしました。

チェーンソウが挟まらないように倒木の重心に気を付けながら切ってゆきます。

斜面の倒木を玉切りしてゆく

シラカバは長さ45センチから50センチほどの玉に分解されました。
ついで、この玉を川底から岸に放り上げます。

直径が大きな玉は重さがあり、簡単には放り上げられません。
腰に乗せて何とか斜面を転がして岸に上げます。

玉は一度谷底に落としてから岸に上げてゆく
作業終了後の状況

川底からシラカバの姿がなくなりました。

次の作業は薪割りです。
チェーンソウで切断面に切れ目を入れ、くさびを差し込み、ハンマーで叩いて二つに割ります。
そのあとで斧などで四つに割ります。
作業はこの場所で行い、近くの台に積み込むことにしましょう。

シラカバを伐採したが その4

シラカバ伐採とその後の話です。
この日の作業スタートは、倒木したシラカバの玉切りから。

この日の作業開始前の様子

幹が二つになったシラカバが国有林の斜面に沿って倒れています。
幹を上の方から玉切りにします。

柔らかい斜面での、チェーンソーの作業は気を使います。
太い幹の玉切りには時間がそれなりにかかります。
チェーンソーの刃が、石はもちろん、地面にも接しないようにします。

合間に枝を切ってゆきます。
葉が茂る細い先端部分はしばらくほおっておいて枯れるに任せることにします。
太めの枝は切って乾燥台に積み込むことにします。

国有地に残る幹と枝を切り分けてゆく

この日は一本の幹を玉に分解し終わり、枝も切り分けました。
切った玉と枝を国有地と私有地の境の水なし川(谷)に落とします。

切った玉と枝を谷に放り込む

谷底にシラカバが一山できました。
今度は谷底の玉と枝を対岸に放りあげます。

谷から私有地に放り上げた玉と枝の山

残りの作業はまだ立っている幹1本と、その下に落ちている3分割された幹の玉切りです。
いずれも太い幹です。

ほぼきれいになった国有地側

玉切りが終わったら、母屋からは離れたこの場所での薪割りとなります。
薪割り機は使えない場所です。
もう少し完全終了までは時間がかかります。

この日の作業終了時点の様子

シラカバを伐採したが  その3

裏庭のシラカバがついに倒れました。

倒木した後、3つに切り分けたシラカバの現在の姿

伐採したまま、隣の国有林のカラマツに寄りかかり、地面に倒れていなかったシラカバでした。
何度切ってもだるま落としのようにドスンドスンと新しい切り口を下にして直立姿勢を崩そうとしなかったのでした。

作業にかかる前のシラカバ

チェーンソーの刃が挟まり、挟まったまま「だるま落とし」に巻き込まれ機械本体ごと小川に水没したり、鉄のくさびが「だるま落とし」に巻き込まれ現在未回収となっていたり、いろいろありました。
ありすぎました。
新しい問題が起こるたびに徒労感に襲われもしました。

毎回、重心が後ろにかかりチェーンソーが挟まれる

シラカバを倒木すべく、倒れるであろう方向に受け口を切り、追い口を切ってゆくたびに重心が追い口の方向にかかり、刃が挟まってしまうのが毎回。
それもこれも上の方の枝がカラマツに絡まったままなので、シラカバの幹が切り口で折れるようになり、重心が倒れる方向にかからないからなのです。

打ち込んだくさびと手斧も挟まってびくともしない

それでも苦悩の挙句、だんだん短くなってきたシラカバは、枝にも手が届くようになりそれを切り落とすことで、いらぬ支点の数を減らし、倒したい方向に重心がかかってきました。
そしてとうとう、幹全体が国有地の斜面に倒れたのです。

数度の「だるま落とし」の挙句倒れ込んだシラカバ

ここまで来たら一安心、と言いたいところですが油断は禁物。
足場の悪い斜面での玉切りと、玉の移動が大仕事として残っています。

シラカバを伐採したが その2

山小舎の裏に長年そそり立っていたシラカバを伐採しました。
が、完全に倒木しないまま隣の国有林のカラマツによりかかかっています。

長々とカラマツに寄りかかっている我がシラカバ

シラカバを倒木させ、玉切りをしなければなりません。

倒木失敗の顛末を草刈りバイト仲間に話しました。
貰ったアドバイスとしては、ロープで倒したい方向に引っ張ってから切る、とか木は谷側に倒れる、2トン車で引っ張るなどでした。

今回の伐採の失敗は切り方の不始末なのですが、木の重心が谷側にあったことが大きかったと思われます。
そのうえで、切り方を工夫すればある程度は予定の方向に倒れたのではないかと思われます。

今となってはどうにかして倒木させるしかありません。
そこで、アドバイスをもとにロープを渡してある程度方向性を出しつつ、切ってみることにしました。

倉庫のトラロープが出動!

まずはトラロープをシラカバに縛り、国有林のカラマツにも縛ってテンションをかけます。

倒木させたい方向にトラロープを渡す

次いで倒したい方向(ロープと同じ方向)に、立木の伐採の要領で、受け口と追い口を切ってゆきました。

受け口を切る時はいつもびくびくして、木の倒れる方向に立ちたくないのですが、受け口を切っただけでは木は倒れないことを信じてチェーンソウで切り込みを入れます。
汗びっしょりの作業です。

シラカバに受け口を切る

かなり深く受け口が切れました。
ついで追い口を入れます。

ここでなぜか追い口に重心がかかるのです。
チェーンソウの刃が挟まって取れないほどです。
仕方なく、くさびを持ってきて追い口に差し込んで打ってみます。
メリメリと音がしてあっという間に木が倒れます。
ただし、ロープを渡した方向ではなく、重心方向にだるま落としのごとく切り口がドスンと移動しました。
木は寄りかかったままでした。

追い口を切り込む
在らな切り口が、「だるま落とし」のようにドスンと落ちる

シラカバの先端がカラマツにかかって、そこが支点になり、倒木に至らないのでしょう。
このまま、先端部分がカラマツから外れるまで「だるま落とし」をしなければならないのかもしれません。

上の方の枝がカラマツにかかったまま

ただしすでに数メートル以上を切り離しており、残りのシラカバの丈はかなり短くなってきました。

シラカバの倒木作業は続きます。

今まで切り落とした数メートルの玉の数々

シラカバを伐採したが

2年ぶりに立ち木の伐採をしました。

山小舎の裏に2本の大きなシラカバが生えています。

山小舎の裏、国有林を背後に立つシラカバ2本

ご存じのように、シラカバは腐りやすく、根っこも弱いので、例えば強風や、枝への着雪によって倒れます。
山小舎に向かって倒れてほしくはありません。

山小舎は斜面に建っており、裏の国有林との境には大雨の時だけ流れる小川が通っています。
斜面の保全に植林は大切なのですが、シラカバの木に地盤強化の期待はできません。
むしろ地盤強化にマイナスの効果となりかねません。

かねてより裏のシラカバは気になっていました。
今年思い切って伐採することにしました。

伐採の手順通り、倒したい方向に受け口を切ります。
国有林にはカラマツがびっしりと立ち、反対側にはミズナラがところどころ生えています。
倒木が立木に引っかかることは避けなければなりません。
引っかかった倒木を倒すにはかなりの労力がかかるからです。

受け口を切ったシラカバに追い口を切り入れます。
思わぬ方向に倒れることもあるので緊張します。
及び腰で追い口を入れましたが倒れません。
心配していた事態となりました。

伐採開始。倒したい方向に受け口を切る

どうしようかと思いましたが、とりあえず追い口にくさびをねじ込んでハンマーで叩くことにしました。
シラカバは突然倒れましたが、倒れた方向が国有林のカラマツに向かってでした。
枝ぶりなどシラカバの木の重さが、断然国有林の方向を向いていたからです。
また、受け口の角度が浅かったからのようです。

追い口を切るも倒れず、くさびを打ち込む
突然別方向に倒れる
切り株

またまた心配していた通りの事態となりました。
とりあえずはここまでの無事を感謝しつつ、斜めになった倒木の処理を開始です。
伐採に関わるエネルギーはほぼ使い切っていますが必死です。

斜めに倒れているシラカバを下から輪切りしてゆきますが、横方向よりも縦方向に重心がかかっている巨大な倒木は、先っぽが国有林のカラマツに食い込んでいることもあり、なかなか輪切りが進みません、切った後もバターンと倒れてはくれません。

国有林のカラマツに倒れ掛かったシラカバを輪切り

何とか3段ほど切りましたが、そのたびにシラカバはドーンドーンと新たな切り口が新たな地面に食い込んでゆくだけです。
これでは倒木の角度は浅くなるばかりで地面に倒れるのはいつになるやら。

輪切りをしても寄りかかったままのシラカバ

薪づくりシリーズ 細めの丸太を積み込む

山小舎に丸太がやって来るシーズンになりました。

別荘地内の業者に伐採や敷地整理の依頼が入る時期、伐採したカラマツ、シラカバ、細めのミズナラなどは業者にとって廃棄物扱いとなります。
金をかけて捨てるなら、と薪を作っている家に丸太を運んでくるのです。

どんな木材でも拒まない山小舎おじさんのところにはそういった丸太が集まります。

2トントラックで3台分も集まった頃、チェーンソーで玉切りした丸太、枝を、次の行程である薪割りのために整理して集めます。
割る必要のないほどの細さの枝はそのまま積んで乾かします。

チェーンソーで玉切りしたものをまとめておく

整理がついたころまた丸太がやってきます。
シーズン中は玉切りと薪割りと積込みの繰り返しです。

細めのものを一輪車に積む
一輪車で枝の乾燥場所に運ぶ

薪割りは「玉」が集まった時にエンジン式の薪割り機を借りて行う予定です。

枝を積み込む。前後には去年積んだ薪など
軒下に刃十分乾燥した枝や皮が

薪づくりスタート

今年も薪づくりがスタートです。

山小舎の近くでいつもの業者が伐採をしていました。
軽トラで現場を通りかかると、休んでいた業者が跳ね起きて「シラカバ(の丸太)もっていっていい?」と聞いてきたので「置いて行って」と答えておきました。

数日して山小舎に丸太が一山ありました。

今年初めての丸太の到着です。
シラカバではなく、ミズナラ系の枝、カラマツの丸太でした。

早速チェーンソーを試運転します。
チェーンソーは問題なく動き、刃も思ったより切れたので一安心。

暇を見つけて玉切りしています。
今後は玉は集めて軽トラで作業スペースに運び、少しずつ割ってゆく予定です。

令和6年山小舎開き

今年の山小舎開きは4月中旬です。

1月は孫たちが橇で滑った山小舎前の道も春模様

山小舎おばさんに送られて、荷物とともにやってきました。

2か月ぶりの山小舎は残雪などはすっかりなく、春の芽吹きを待つ木々の気配に満ちています。

山小舎は無事だった

暖房はまだまだ必要ですが、寒さは冬の厳しさはありません。
山小舎の地下に下りて上水道の水を上げ、凍結防止の電熱線への通電を切りました。
水道は夏モードでもう大丈夫でしょう。

冬使ったシーツを早速洗濯

来月早々にはやってくる娘孫一家が冬の間使ったシーツを洗濯して、干し、山小舎仕事の開始です。
これから天気のいい日には布団も干そうと思います。

山小舎おばさんは2泊して東京へ帰宅。
8シーズン目の、山小舎おじさん単独生活の開始です。

薪を積み替え

冬を前に薪の積み替えをしました。
外に積んであって乾いた薪をベランダに持ってきたのです。

雪が積もってからは手許に近く薪がないと不便なのです。
また、雪が降ってからでは外の薪の積み替えは困難なのです。
今が積み替えの追い込みの時期なのです。

去年の秋に積んだ薪があります。
これをベランダに持ってくることにします。

去年の秋に積み込んだ薪台

この薪台とベランダが離れており、また一度に大量の薪を運んで効率よくやりたいので、軽トラを使います。
薪台に軽トラの荷台をつけて、荷台に薪を放り込みます。

軽トラの荷台を着ける
薪を荷台に放り込む

ベランダになるべく近く、軽トラをバックで着けてあとは手作業で運びます。

ベランダに軽トラの荷台を着けて手作業で運ぶ

ベランダを薪で一杯にしてもワンシーズンで使い切ります。
12月中旬から翌3月中旬までは山小舎にいないにしてはよく消費します。