山小舎おばさんと行く信州の秋(後編)

後編です。
2日目の行程を終えて、伊那、駒ヶ根方面から山小舎に帰還。
一夜明けて3日目は佐久方面への探索に出ました。
目指すは東御市で行われるチーズフェステイバルです。

姫木管理事務所の草苅バイトの際、立科町から通う職員に聞いた情報です。
東御市でチーズの製造・販売・飲食を手掛けるアトリエ・ド・フロマージュという会社があります。
南向きの斜面に、広いレストランと売店を建て、ピザやチーズフォンデユを提供。
庭には羊小屋なども置いていて、休日には数十台停められる駐車場も満車の集客です。
その会社が音頭を取って、県内のチーズ工房を集めてフェステイバルを開催するとのことです。

10時の開場を目指し、8時半ころ山小舎を出発しました。
東御市の会場に着いたのは10時15分頃、既に駐車場は満車で、歩いて15分ほどの市役所駐車場を案内されました。
しなの鉄道田中駅と市役所、会場をシャトルバスが結んでいるとのこと。
市役所からバスで会場へ向かいました。

東御市のチーズフェステイバル2025会場遠望

バスを降りると、チーズのコスプレをした高校生らしき女の子3人がバスから降りる客を迎えてくれます。
寄付金でも募っているのか?と疑問に思いましたが、山小舎おばさんが、ウエルカムしてくれているんだよと教えてくれました。

すでに熱気に包まれている会場。
チーズ工房のテントが並んでおり、いかにも初々しい店子さんが接客しています。
別の列はキッチンカーです。
クレープやリゾットなど主催者のセレクトがうかがえます。
クラフトビール、ワイナリーのテントもあり、東御周辺の若い生産者の熱気がのぞきます。
店によっては客の長い列が伸び、テント張りのイートインはすでに満席です。

出店者のテントが並ぶ

先ずはチーズ工房のテントを回ります。
山羊のチーズや、最近通っている佐久市春日地区のボスケソチーズラボの4種盛り合わせなどを入手します。
試食した山羊のチーズはみずみずしい味がしました。

県最南端、南伊那の売木村から来たチーズ工房がありました。
今朝出てきたの?と聞くと、前泊ですとのこと。
店子のおばさんと娘さんの笑顔に、売木村の牧場と山羊ののどかな様子が見えるようでした。

キッチンカーにも長い列が

キッチンカーのハンバーガーをぱくついてから、歩いて市役所駐車場まで帰りました。

そのあとは、浅間サンライン沿いの道の駅・雷電くるみの里へ寄ってみました。
駐車スペースが見つからないほど混んでいたので、山小舎おばさんだけが下りて買い物。
特産の葡萄などのお土産を買っていました。

さて、山小舎おばさん信州旅の必須は温泉です。
本日の立寄り湯は、坂城町のびんぐしの湯です。
千曲川沿いの坂城町から、築北村との境の山塊を、狭い道をグネグネ上がってゆきました。
坂城は上田の隣で山小舎からもそう遠くはありません。

坂城町びんぐしの湯

びんぐしの湯は、もともとの温泉街にあるわけではなく、最近よくある健康センター的な施設でした。
山小舎からは家族でよくゆく上田のイタリアンレストランのママさんがご推薦の場所とのことです。
ほぼ地元の人しかいなく、静かな館内。
露天風呂からは千曲川沿いの景色がよく見えました。

循環バスの停留所もある

これで2日目の全日程を終了。
山小舎おばさんの10月の信州旅行が終わりました。

山小舎おばさんと行く信州の秋(前編)

10月半ばの3連休に山小舎おばさんがやってきました。
珍しく山小舎に3泊して(いつもは2泊が多い)信州の秋を堪能してゆきました。
今回の訪問先は、高遠、伊那地方が1日と、東御、坂城方面で1日です。

山小舎に到着して炭火焼きに舌鼓を打った翌日、高遠方面に出発です。
大門街道を茅野に下りて、杖突街道で杖突峠を越えます。
曇り空の肌寒い日です。
目指す蕎麦屋は早くも駐車場が県外ナンバーで満車状態、1時間待ちだそうです。
待機時間中に、もう一つの目的地の長谷村を目指します。

長谷村の道の駅でこの日初めての活動

道の駅南アルプス長谷村へは高遠から分杭峠方面へ10分弱走ります。
ブドウやリンゴなど秋の味覚であふれる道の駅には新米も売っていました。
長谷村のお米は、分杭峠からの水系で育った味の良さで人気です。
昨年のコメ騒動では早々に品切れとなっていましたが、新米の季節となり、買い急がなくても在庫であふれている状況でした、値段は高騰していますが・・・。

賑わう道の駅直売所
新米もたっぷり

高遠に戻って蕎麦屋の前で待機します。
さらに1時間待って入店。
手打ちの10割蕎麦を頼みます。
焼き味噌をダシで伸ばしてそばをすすります。
風味と歯ごたえのある、野趣豊かな、信州らしい田舎蕎麦です。
サイドメニューに五平餅も頼みました。

高遠蕎麦を満喫
五平餅も旨い

その後は伊那方面に遊びました。
飯島町の信州里の菓工房、松川のりんご園、駒ケ岳登山口のこまくさの湯を回るという南伊那・秋のゴールデンコースです。

先ずは飯島町の信州里の菓工房へ。
道の駅花の里いいじまに隣接した大規模な菓子工房です。
和菓子から洋菓子までそろっており、イートインではそれらを味わうこともできます。
この日は秋限定の栗菓子の特売日だったようで、イートインには地元の人が並んでいます。
見るとモンブランに栗おこわなどがセットされたプレートを箸で食べています。
小布施などと並び、南伊那のこのあたりも栗の名産地のようです。

飯島町名産の栗を使ったスイーツ

次いで松川町の宮沢農園というりんご園へ。
11月の孫たちとのリンゴ狩りの候補地です。
この日は山小舎おばさんとともにリンゴ狩りの下見です。
既に秋映、シナノスイート、陽光、紅玉などの品種が真っ盛り。
あいそのいい、I(アイ)ターン移住者だというお兄さんの出迎えを受けて山小舎おばさんもご機嫌。
試食した陽光と秋映がお気に入りで、その2種類を3,4個ずつもぎ取って帰りました。

松川町の宮沢りんご園にて
リンゴ園のお兄さんの案内でリンゴ狩り

夕方が迫る中、駒ケ根まで戻って登山口にあるこまくさの湯へ。
信州では1日1湯が山小舎おばさんの日課です。
ここは、登山者やハイカーで賑わう立寄り湯です。
広めの浴室に熱めの湯です。
ゆったり使って出てきたころは日が暮れていました。

駒ヶ根インターから諏訪インターまで中央自動車道で帰りました。
2日目が終了しました。

お墓参り㏌北海道

今年も北海道にお墓参りに行きました。

結婚以来の毎年の行事として、夏の北海道帰省をしています。
両親が亡くなり、実家が人手に渡った後も、墓参りを兼ねて年に1回の帰省をしています。

3人の子供は生まれて以来の毎年の北海道体験のおかげで、札幌の地理にも慣れています。
帰るたびに歓迎してくれる親戚との一席も楽しみです。
墓参のお寺は両親の時代からのお付き合いで、勝手知ったる場所です。

エスコンフィールド北海道

今年の墓参は3泊の日程、先ずはすっかりファンになったボールパークでファイターズの終盤戦を観戦します。
満員の観客と人の流れが絶えない通路。
デーゲームの館内は、ここが北海道とは思えないほど賑わっています。
駐車場が取れなかったので、なんと息子が北広島にレンタカーを駐車してバスでこの場所と往復です。

エスコンフィールド場内の賑わい

昼間なのでビールは1杯程度にとどめて熱気に包まれる館内でファイターズを応援。
いつ来ても明るく近代的な球場です。

ファイターズの攻撃場面
場内のビジョンに映えるファイターズガールのキツネダンス

ゲームはファイターズの完勝。
相手はライオンズでした。
駐車場への往復時間等で最後まで観戦できませんでしたが、逆転優勝に望みをつなげていた当時のファイターズの熱気が感じられました。

満員の観客席

支笏湖丸駒温泉

第一泊目は支笏湖畔の恵庭岳の麓の一軒宿、丸駒温泉で。
大正時代に発見され、しばらくは苫小牧側の温泉街から船で支笏湖を渡ってたどりついたという温泉です。
今では湖畔を半周する道路も、札幌方面から峠を越える道路もあります。

丸駒温泉のフロント
歴史を示す展示物

今でも電気、水道が通じていないというこの旅館。
滞在中に不便は一切ありませんが、客室から望む支笏湖の景観と併せた秘湯ムードが漂います。
何よりも泉質が抜群です。
朝食バイキングも、大型ホテルのものと異なり手作り感あふれたもので好感が持てました。

客室からの支笏湖
9時ころの朝食ロビー

美笛峠→大滝→壮瞥→伊達→登別→白老

翌日は暑いほどの快晴。
支笏湖畔道路を南下し、美笛峠を越える山道ルートを行きます。
右手に支笏湖が見え隠れする峠道は集落も人家もありません。
大型車両の通行だけがなぜか盛んです。

旧大滝村に来て人家と集落に出会います。
カフェで、さらっとして100%牛乳由来のソフトクリームに出会って英気を養います。

そのまま伊達方面に下り、途中の壮瞥町(北の湖出身地)の道の駅へ。
新米が出ていました、またナシなどの果物やキノコが名産のようです。

伊達では地元に人気の回転寿司やでランチ。
噴火湾さんのソイなどがおすすめでした。

登別で立寄り湯?のはずが、大雨のせいで湯元の機械が故障したとのことで休館中、そのままこの日の宿泊地苫小牧を目指します。

白老のウポポイというアイヌ文化の展示パークへ寄ってみます。
修学旅行生も訪れていたウポポイ、全国的な観光スポットのようです。
いわゆるアイヌ新法の施行と同時に、法令の予算執行の場として形作られたのでしょうか。
ともかく全国の博物館などに分散されていたアイヌ関連の資料を一堂に会した意味は感じられます。

とにかくきれいに作られた場所なのです。
庭園にはミニバスのような乗り物まで走っています。
案内人の数だけでも予算の大きさがわかります。
もともとあった白老のアイヌ部落はどうなっているのでしょうか。
阿寒湖畔のアイヌコタンと称する土産物屋群とも併せてみるにつけ、すっかり様変わりした(これが時代の変遷なのでしょうが)アイヌを巡る風景を感じるのは、古い道産子の習性なのでしょうか。

白老ウポポイのアプローチ
館内の展示物

苫小牧港マルトマ食堂

苫小牧に泊まったのは翌朝のマルトマ食堂のためでした。
魚港に設置されたこの食堂ではホッキを使ったメニューが有名で、観光客が詰め掛けます。
近くには海産物を売る場外店舗が並びます。

食堂の玄関
苫小牧のキャラクターをラッピングした自販機

1時間ほど並んで店内に入ると壁一面に有名人の色紙が並んでいます。
ややあって出てきたホッキ飯は、炊き込みご飯の上に大粒のホッキが並んでいます。
家庭で炊くホッキご飯よりはずいぶん濃い目の味付けでした。
息子はこれまた名物のホッキカレーを食べていました。

食堂の入り口
ホッキ飯

札幌での一日

苫小牧から札幌へ直行し、円山にある六花亭のカフェで一服します。
9月になったのでアイスは土日限定となっていたのが残念でしたが、コーヒーがなくなるとウエイトレスがどんどん注ぎに来てくれるのが相変わらずうれしい六花亭カフェです。

お寺に向かい、近くのスーパーでお花と供物を買います。
毎年の習わしです。
数十年間、自宅の仏壇にお経をあげてくれた前住職が亡くなり、そのお孫さんがお経をあげてくれたことにも感謝です。

夕方には亡くなったおじさん宅に顔を出し、その晩は義理のおばさん、従兄夫婦を交えて、琴似の居酒屋での一席。
1年ぶりの再会で盛り上がりました。

充実した平成7年の墓参旅行でした。

道東旅行 2025夏

夏休みの5日間、釧路周辺の道東に旅行しました。
メンバーは山小舎おばさんに下の息子、娘一家4人の計7人です。

行程は、1日目が釧路空港に集合し、阿寒町のゲストハウスに移動、夜は釧路に出て回転ずしの夕食。

2日目は釧路川でのカヌー、厚岸の道の駅で牡蠣のランチ組とノロッコ号組は別行動、釧路の市場で食材を調達して宿泊は釧路湿原内の達古武湖畔キャンプ場のバンガロー、夕食は海鮮炭火焼き。

3日目は、湿原を展望しつつ阿寒に移動、タンチョウを見てソフトクリームを賞味、宿泊は阿寒湖畔のホテル、若い人はナイトツアーに参加。

4日目は鶴居村を目指し山越え、途中、鶴居村の廃校を利用したクラフトビール工場などによって村内の貸別荘に投宿、自炊。


5日目は釧路市内で豚丼を賞味し、空港から帰還。

全行程で地元の立寄り湯を利用、阿寒以外は自炊でした。

まずは釧路市内の六花亭でお買い物
1日目の宿泊は阿寒町のゲストハウス
築60年の住宅をリノベしたというゲストハウスの内部
阿寒町では前日に夏祭りがあった
旧阿寒町役場前に立つ標識

娘一家の企画なので、キャンプ場やゲストハウスを利用した旅でした。
釧路市内のホテルが割高だったこともあります。
観光よりも釧路湿原でのカヌーなどの体験を重視したこともありました。
現地に土地勘がなく、行ったり来たりの行程となりましたが。

釧路川カヌーに出発
カヌーの展示
塘路駅に着いたノロッコ号
厚岸道の駅のカキフライ

孫たちは何とか最後まで元気に過ごしました。
山小舎おじさんの方がくたびれて、阿寒でのナイトツアーをキャンセルしたり、食べる量をセーブしたりで大変でした。
飲む量は減らしませんでしたが。

達古武湖畔
キャンプ場で夕食。花咲ガニを食べる
BBQの夕食

展望台から見た釧路湿原や、牧草地にいる野生のタンチヨウには感激しました。
カヌーに乗ったメンバーはオジロワシも見たそうです。
阿寒湖や達古武湖の景色には、俗化から取り残されたかのような道東の自然が残っていました。

釧路湿原細岡展望台
阿寒アイヌコタン
アイヌ民族村
阿寒湖の風景は昔と変わらぬ

一方で、湿原のあちらこちらに見られる小規模なソーラーパネル、離農した酪農家の荒れた農地、古い商店が全滅した阿寒町の中心部、すっかり様変わりした阿寒のアイヌコタンと称する土産物屋群などには、古い道産子として感じるものがありました。

鶴居村などの中心部は開いているのがAコープと最近の飲食店のみで、そのほかに村営?の近代的な温泉宿泊施設がセットになっているという、古いものが一掃された今どきの田舎の風景で、それはそれで過去に拘泥しない北海道らしくていいのですが、地方の特色などはあまり感じられないのでした。

50年前には純潔のアイヌ人が店先で木彫りのデモンストレーションを行い、子熊がつながれていた阿寒の土産物屋は、店主も商品群もすっかり様変わりしておりました。

空間の広さと食材のすばらしさは道東らしくて最高でしたが。

鶴居村の廃校を利用したクラフトビール工場へ
ビール工場はモセツリ小学校の校舎
早速ビールを試飲

釧路の町は、駅周辺のかつての中心部は閑散として、ホテルだけが建っており、ロードサイドには小規模なモールに全国チェーン店が集まるという街になっていました。
釧路の人口であんなにモールとチェーン店は必要ないはずなので、数年後にはいくつかのモールが閑散としているかもしれません。

野生のタンチョウが頻繁にみられる

2025 山小舎来客第四弾!

8月1日から6日まで、入れ代わり立ち代わり来客があった山小舎です。

1日から3日までは、娘一家4人が来ました。
社宅以来のママ友一家4人も一緒でした。
子供たちがそれぞれ同学年の仲良しです。
この家族は3年前にも一泊できています。
今回は2泊です。

来客を迎える準備
炭火焼きの用意
この日のメニュー書
炭火焼きで盛り上がる

間の1日は、ジイジこと山小舎おじさんはフリー。
若い二家族で行動してもらいます。
依田窪プールや、立岩和紙の里での体験紙漉き、温泉立ち寄りなどを楽しんだようです。

用意した桃
用意したミートソース

初日は室内での炭火焼きをメインに、地元のチーズ、ハム、ピクルスなどの前菜を用意し、二日目は久しぶりに外でBBQをしました。
椅子やテーブルなどは軒下を漁って何とか用意、食材は信州豚、アルプス牛のほか、たれに漬けておいたスペアリブなど。
大いに飲んで食べました。
総勢8人+おじさんでの大宴会となりました。

BBQの用意
夜の花火

3日目に娘の旦那が、ともだち一家の車で帰京。
代わりに山小舎おばさんがやってきました。
それからは、おばさん主導の元、行きつけの上田のイタリアンレストランや、駒ケ根への小旅行などを楽しみました。

駒ケ根への小旅行。養命酒工場付属の公園にて
同上

暑い日が多く、体力を使いましたが、貴重な夏休みとなりました。

ある日の朝食
毎日の洗濯

ゴールデンウイークの美ヶ原

連休に娘一家が来ました。
山小舎に二泊しました。
今年は山を歩こうというので、美ケ原のハイキングコースへ出かけました。

美ヶ原は独特の景観を持つ2000メートル級の高原です。
江戸時代以来の牧草地、草刈りの場所として、木が生えないように管理してきたそうです。
今では、ビーナスラインの目的地の一つとしても有名です。
4月22日にビーナスラインの全線が開通したばかりです。

山小舎から大門峠に出て、ビーナスラインで霧ヶ峰経由美ヶ原へ。
上り坂が続きますが道路状況は良好で、交通量の多さも気になるほどではありませんでした。

道の駅や美術館のある場所にほど近い山本小屋の駐車場に車を止めます。
そこから歩いて2キロほどのコースを歩くのです。
目的地の王ヶ頭というところにはホテルがあるそうです。

雪の残る美ヶ原高原

当日は天気は良いのですが、風が強く体感温度が低い日でした。
それなりの装備は用意したのですが、首に風が入ると寒くてたまりません。
満車の駐車場から吐き出された観光客等はそれでも一心に目的地を目指して歩き始めます。

ハイキングコースを行く

孫二人は、帽子を飛ばされそうになったり、強風に歩行を妨げられたりしています。
30分ほど歩きましたが、心が折れそうになり、今日は撤退と決めます。
せめて風がもう少しなかったら・・・。

さえぎられることなく2000メートルの高原に風が吹き荒れる

360度広がる景観と、彼方の北アルプスの雪化粧など、美ケ原ならではの景色には癒されました。
インバウンドもほとんどいませんでした。
次回、夏休みにはリベンジしようと、車に戻り道の駅経由、下界へ下りました。

孫が七五三

小学校一年生の孫が七五三のお参りをするというので、帰宅しました。

東京は秋晴れ。
穏やかな日です。

参拝するのは調布の布田天神。
山小舎おじさんの子供たちもお参りした神社です。

この日の布田天神

三々五々、拝殿に参拝。
お祓いを受けるにあたって待合室で順番待ち。
大勢で神主さんのお祓いを受けました。

千歳飴を求める

着慣れぬ晴れ着姿に疲れた小学一年生の孫。
孫にも衣装です。

参拝した一家

この日の布田天神は、境内に各々、出店者が出店を並べる、例大祭の日。
工芸品や食品などの出店ががあり、にぎやかでした。
よく見ると各出店の出品は、凝っており、プロ並みのできも。
さすが東京の、クラフトは出来が違うと感心しました。

例大祭の出店が並ぶ境内

小春日和に恵まれた七五三の一日でした。

境内にそびえるイチョウ

孫たちと過ごす小諸の1日

今年の11月の3連休に孫一家がやってきました。
毎年恒例のリンゴ狩りのためです。

ご存じ、長野県はりんごの名産地。
8月には早生りんごの出荷が始まり、9月、10月には、紅玉、王林、シナノスイート、シナノゴールドなどの品種の最盛期を迎え、11月にはフジの収穫期を迎えるのが1年のりんごのスケジュールとなっています。

りんごの産地は県内いたるところにある長野県ですが、リンゴ狩りができる観光農園というと、これがどこにでもあるわけではありません。
観光農園として不特定多数の来客を迎えるのは農家にとっては思った以上の手間と準備がいるのです。
ですから立科町のように、県内有数の名産地でも、農協の組織力が強い地域では、通常出荷で十分採算がとれる体制があり、農家は生産に注力でき、わざわざ観光農園で集客しなくてもいいわけで、立科町に観光農園はほとんどないのです。

観光農園が集中している地域は、どうやら小諸、南伊那の松川、塩尻など限られているようです。
孫一家は最近は小諸の観光リンゴ園でもっぱらリンゴ狩りをしています。

小諸市の中松井観光農園でリンゴ狩り

この日のリンゴ園もそこそこの人出。
といっても首都圏の行楽地の混雑に比べると天国のような環境でリンゴ狩りを楽しみました。

主にもぎ取ったのは、シナノゴールドとサンフジ。
どちらもぱりぱりとした歯ごたえと、食味のいい品種です。
子供たち用に、残り少ない紅玉の木からも2,3個収穫しました。
紅玉は布で磨くとピカピカになり、観光農園での子供たちの楽しみとなっています。

その場では食べ放題

りんごをたっぷり食し、お土産用に持ち帰った後は、小諸市内の公園で食事と散策です。

浅間山が見える高台の公園には、県内唯一の動物愛護センターがありました。
覗いてみると、保護犬や猫が世話されて、見学者たちと触れあえるようになっており、子供たちにとっては思いがけない穴場スポットとなっていました。

動物愛護センターでモルモットと触れ合う

広々とした敷地に建つ館内には、保護動物に関するデータなども展示されています。
保護される動物は、飼い主に返還するのが原則ですが、実際に戻るのは1割程度。
新たな飼い主に譲渡されるのはもっと少ないのが現状のようです。
このセンターでも、常時動物が展示されており、飼い方の指導なども定期的に行われるのですが、新たな里親というのは思いのほか少ないようでした。

屋外には保護された山羊もいた

孫たちにとっても、色々と収穫のあった小諸の1日となりました。

高山村 七味温泉

9月半ばのこと、山小舎おばさんの提案で家族で高山村の七味温泉にある紅葉館に一泊旅行しました。

高山村観光ガイドマップより。右の方に七味温泉

高山村は須坂市から松川沿いに東に山間を分け入った松川渓谷にあります。
須坂インターで上信越自動車道を下り、須坂市内を抜けて行きます。

途中に子安温泉、山田温泉などのいで湯の里を抜けて走ります。
路幅が狭い場所はありますが、路面は良好です。
かなり上ったところに七味温泉がありました。

静けさに包まれた山間の旅館です。
既に県外ナンバーの車が2.3台停まっていました。

紅葉館の外観

着いて早速のお湯。
熱めのお湯が旅の疲れを癒してくれます。
露天風呂ともつながっています。
何より湯客が少ないのがいいです。

聞けば客室10室のところ、スタッフ不足で5室で営業している由。
スタッフの一人は長野市から1時間半かけて通ってくるとのことでした。

窓には渓谷の緑があふれる

夕食は別室に案内されますが、他の客とは同室ではありませんのでゆったりと食べられます。
別料金でクラフトビール、ワイン、地酒も頼めます。
何より地産地消の素材を生かしたメニューがうれしいのです。
この日の夕食は、イワナの刺身、アルプス牛の冷しゃぶ、マツタケが乘った蓮饅頭など多彩なものでした。
料理を運んでくるおかみさんとのトークも楽しいものでした。

夕食。まず、お造り、オードブルが運ばれる。ドリンクは梅酒
夕食のメニュー。至れり尽くせり!

翌日は戸外の露天源泉にも入ってみました。
適温で快適なお湯でした。

朝食。子持ちワカサギの甘露煮など。ヨーグルトにかかっている地元産のはちみつが美味すぎた

帰りは高山村のJA選果場に寄ってみました。
ブドウの出盛りで、早生のリンゴとともに選果場はより取り見取りの花盛りで活気にあふれていました。

孫一家と余市、積丹へ

令和6年の北海道墓参の旅は孫一家も一日遅れで参加しました。
山小舎おじさん一家はエスコンフィールドで野球観戦し、札幌で孫一家と合流。
親戚への挨拶と墓参、そして親戚一家との年一回の宴会を楽しみました。
お寺では数十年間実家のお参りに来てくれたお坊さんが高齢のため出てこれなくなり、寂しく感じました。

翌日は孫一家の企画による、余市郊外でのグランピングを楽しみました。
テント、BBQセット付、余市のウイスキー、ワイン、ビールが飲み放題という設定のグランピングです。

グランピング施設で一泊

食材のオーダーも可能とのことでしたが、せっかくなので小樽の南樽市場というところに寄って食材を準備しました。
天然ホタテ、北寄貝、ホッケの開き、ジンギスカン肉などのほか、解禁明けの積丹の生うにも少々。
焼くなどして楽しみました。

ドリンクはセンター棟まで貰いにゆく

飲み放題のドリンクは、いちいちセンター棟まで貰いにゆくシステムなのですが、美味しいので飲みすぎてしまいました。
テント宿泊といえ、ベッド付きで快適でした。

翌日は積丹半島のワッカトンネル近くの砂浜に行きました。
前日と打って変わっての晴天。
海はシャコタンブルーに輝いています。
そこでしばしの海あそび。
孫たちも大人も大喜びでした。

積丹半島ワッカトンネル付近の海岸
孫らは砂で遊ぶ
奇岩がそそり立つ
海にも慣れた子供たち

余市に戻って昼食の後、山小舎おじさんたちは一日早く出発のため、孫一家と別れたのですが、折からの台風で当日の便は全便欠航。
次男の働きで翌日早朝の臨時便にスライドできたため、千歳空港内の温泉施設に入って仮眠をとり、翌日朝の便に乗ることができました。

色々ありすぎて、ジェットコースターのような北海道墓参の旅でした。