寒さ本番の山小舎

11月中旬に近づき、山小舎周辺は急に寒くなりだしました。

初雪がちらついた翌日は、朝、霜が降りていました。
何やら本格的な霜でした。

山小舎のベランダに置いてある、玉ねぎなどの野菜が凍るほどではありません。
戸外の水道栓もまだ落とさなくてもいいでしょう。

ただ日が暮れて来たり、夜間、あるいは朝一番の山小舎内部が寒くてしょうがありません。
薪ストーブ全開で焚くとともに、室内の防寒を考えなます。

まず、1階から2階への吹き抜け部分を塞ぎました。
夏の間の採光のために数年前に開けた吹き抜けは、冬を迎える前にベニヤでふさぐのが、寒い季節の恒例です。
今年は11月中旬に行いました。

本格的な冬になると、例えば野菜を室内で保存していても凍ってしまいます。
長期不在時は、水道を落とすだけでなく、トイレタンクや浴室の水回りに不凍液を入れておくなどの管理もしなければなりません。
室内の防寒では、階段や洗面所への通路をビニールで塞ぐなどの対応も必要となります。

昼間は晴天だと小春日和になる今の季節は、最後の戸外作業の稼ぎ時です。
冬に向けての山小舎管理とともに、薪割り、畑作業を終わらせなければなりません。

昼になると霜は溶け小春日和もある

30何年ぶりの再会

短い人で30何年振り、長い人では40何年振りの再会となりました。

当ブログを開設して以来、知人あての年賀状などにブログのアドレスを書いておりました。
学生時代やサラリーマン時代の知人からは、「ご本人の写真も載せてください」などの反応があったりしました。
また、映画や薪割りなどのテーマの時に、まったく知らない方からコメントを頂いたこともありました。
定期的にコメントをいただく方は、学生時代に山小舎おじさんが所属していた、映画研究会の同窓メンバーの二人でした。

今年の10月にコメント欄を通して、同窓メンバーから「山小屋へ来たい」との連絡がありました。
思ってもみない嬉しい知らせでした。
同行するのは同窓のメンバー計4人。
卒業後に何度か会った人もいましたが、卒業後40年以上会っていなかった人もいました。

来訪の日に向けて準備が始まりました。
昼間の来訪ですが、食事は山小舎最大のごちそう・炭火焼きしかありません。
福味鶏、信州豚、アルプス牛、信州ハムウインナーなどの焼き物を揃えます。
鶏は串にさしておき、レバーは水にさらして血抜きします。
野菜系ではシイタケ、かぼちゃ、焼き芋、じゃがバターなど。
新米を炊いておにぎりを握り、レタスサラダには自家製ドレッシングを添えて、キューリの自家製ピクルス、野沢菜漬けも。
飲み物は、ツルヤオリジナルのクラフトビール、高山村産のシードル、アルプスワインのコンコード新酒、諏訪舞姫酒造の美山錦ひやおろしです。
運転してくるであろう一人には申し訳ないのですが、ここは譲れません。
アルコールのない炭火焼きはありえないのです。

串焼きの鶏、砂ぎも
レタスサラダと特製ドレッシング

実は、勘違いして来訪が1日前だと思い込んでおりました。
そのため、食材はそのままスライドしてして使用。
一旦冷えたおにぎりは味噌を塗っての焼きおにぎりとすることになりました。
焼き芋とじゃがバタはアルミホイルのままストーブにのっけて温め直します。

新米の塩にぎり
焼き芋とじゃがバタ

車のドアを閉める音がしたので外へ出ました。
実に30年以上ぶりとなる再会の面々がいました。
学生時代の同窓者が山小舎を訪れるのは、これが2回目ですが、最初の人とは当方不在で会えませんでした。
よくここまで来てくれたと驚くやらうれしいやらです。

再会の挨拶もそこそこに、炭火焼きの開始です。
彼等の泊りは富士見町の別荘。
運転者の手前、アルコールはなしのつもりだったようですが、ここはこちらのわがままで飲んでもらうことにします。
運転の人にはノンアルコールで、申し訳ない!

来訪した4人は日ごろ行き来しているとのこと。
既に全員が引退し、悠々自適の身。
残る心配は自身の健康と、当面の活動。
その活動の一環として、同窓仲間の付き合いがあるようなのです。

炭火焼きを囲んでの話題も同窓者の近況から開始。
山小舎おじさんが気になっていたメンバーの近況を聞いたり、彼らが知りたがっているメンバーの近況を知っている限り伝えたり。
映画研究会時代や学生時代の一生忘れられないエピソードを思い出したり。

山小舎おじさんは、この日の来訪者たちの一応先輩でもあったことから、学生当時はわがまま放題を通しており、彼等はそのいわば「被害者」でもあったので、この日は40何年前の非礼をお詫びすることからスタート。
全員が65歳以上で、現役も引退した者同士、改めてフラットな付き合いをお願いしたい気持ちでした。

昼間から煙もうもうの山小舎に、思わず換気扇を廻す一幕もあり、シードル、ワイン、日本酒と杯も進みます。
気が付くと4時も近づき、これから富士見へ向かう一行は山小舎を後にしました。

用意したお土産は、いつもの自家製ジャムとリンゴ3種類、長芋ハーフカット、自家製干芋です。
リンゴと長芋は秋の信州特産品、旬を迎えた味をぜひ食べてもらいたかったのです。

東京での同窓会での再会、暖かい季節に山小舎での宿泊再会を約しました。

30年以上の実社会でのそれぞれの経験、年輪、時間の経過を感じた再会でした。
山小舎のゲストの種別として、山小舎おばさん関係、孫一家のママ友関係がありますが、学生時代の友人関係がそこに加わりました。

なお、掲載写真に来訪者を写したものも使いたかったのですが、プライバシー保護のアプリを使ったことがないため、未掲載とします。
できるようになったら掲載します。

りんごの季節到来 紅玉でジャム

信州ではりんごの季節が到来しています。
主力品種のフジが11月中旬に出回るまでの10月ころは、古くから馴染みの紅玉を仕入れるチャンスです。

アップルパイやチャツネの材料にもってこいの紅玉、この日は王道のジャムにしてみました。
年が明けてりんごのジャムを使おうとしたとき、紅玉のジャムがあるとうれしいからです。
誰かにプレゼントするときにも、紅玉ジャムがあるとセレクトできますし。

この日加工した紅玉は、小諸市の長井農園というところで入手したもの。
小ぶりですが6玉入って400円という安さ。
まだ50歳前後に於見える若い農園主の熱心な説明を聞きながら、ほかの品種とともに購入しました。

紅玉6玉入りの袋を長井農園で購入

ジャムの加工はいつもながら。
専用の鍋で、専用のへらを使いながら加工します。
包丁でカットするたびに水で洗浄。
皮つきのまま煮込みます。

加工は洗浄から始まる

今回は、ザラメと白糖を合わせて使用、レモン汁をかけた後はしばらく放置し、紅玉から水分が出るのを待ちます。水は全く使用しません。
砂糖の量はりんごの半分とされていますが、山小舎では多くて3分の1くらいです。
風味を邪魔しないためです。

カットした紅玉に砂糖を投入

ストーブを使って煮込みます。
煮崩れて、煮詰まってくるのを待って瓶詰めします。
リンゴの実が少し残っているくらいが好みです。

煮詰まってきた

保存瓶はあらかじめ、ストーブを使って1時間ほど煮沸しておきます。
蓋は瓶詰めの10分前から消毒。
蓋についているゴムが熱で柔らかくなりすぎ、瓶詰め後にガラス瓶とくっつくのを防ぐためです。

紅玉と瓶がそれぞれ熱いうちに瓶詰めです。
瓶内の空気ができるだけ少なくなるような量を詰め、軽く蓋をします。
熱湯で煮て抜気をします。

瓶に詰めて抜気する

ジャムの常温保存のためには、消毒とともに重要な作業となるのが抜気です。
瓶の中の空気を最大限に抜くのです。
抜気の後、蓋を閉めておくと、粗熱が取れた後の蓋がぺコンとへこんでいます。
うまく空気が抜けた証拠です。

出来上がった紅玉ジャム

中小3瓶の紅玉ジャムの完成です。
作成年月と中味を書いたラベル代わりの見出しを蓋に貼って棚に置いて保存します。

姫木平、初雪

初雪が降りました。

落ち葉に霜が降りている

10月中は、暖かい日は半袖でも戸外で作業できたくらいの今年の姫木平ですが、さすがに11月の声を聞いて外気がピリッとしてきました。
日が暮れると、ストーブをガンガン焚いても寒さがひたひた押し寄せる日がやってきました。

カラマツ林も冬模様

ある日の朝、屋根にうっすら雪が積もっていました。
積もるほどではなく、薄く張り付いたというか、さらっと積もった雪でした。

屋根にうっすら雪が積もる

陽が射すとなくなる雪だと思って、すぐ外に出て撮影しました。

外のベンチとブーブー

日陰や室内は凍えるような寒さですが、日差しはまだ明るさを保っています。
暖かい日はまだまだ外で作業ができます。

陽が射せば冬晴れ

孫たちと過ごす小諸の1日

今年の11月の3連休に孫一家がやってきました。
毎年恒例のリンゴ狩りのためです。

ご存じ、長野県はりんごの名産地。
8月には早生りんごの出荷が始まり、9月、10月には、紅玉、王林、シナノスイート、シナノゴールドなどの品種の最盛期を迎え、11月にはフジの収穫期を迎えるのが1年のりんごのスケジュールとなっています。

りんごの産地は県内いたるところにある長野県ですが、リンゴ狩りができる観光農園というと、これがどこにでもあるわけではありません。
観光農園として不特定多数の来客を迎えるのは農家にとっては思った以上の手間と準備がいるのです。
ですから立科町のように、県内有数の名産地でも、農協の組織力が強い地域では、通常出荷で十分採算がとれる体制があり、農家は生産に注力でき、わざわざ観光農園で集客しなくてもいいわけで、立科町に観光農園はほとんどないのです。

観光農園が集中している地域は、どうやら小諸、南伊那の松川、塩尻など限られているようです。
孫一家は最近は小諸の観光リンゴ園でもっぱらリンゴ狩りをしています。

小諸市の中松井観光農園でリンゴ狩り

この日のリンゴ園もそこそこの人出。
といっても首都圏の行楽地の混雑に比べると天国のような環境でリンゴ狩りを楽しみました。

主にもぎ取ったのは、シナノゴールドとサンフジ。
どちらもぱりぱりとした歯ごたえと、食味のいい品種です。
子供たち用に、残り少ない紅玉の木からも2,3個収穫しました。
紅玉は布で磨くとピカピカになり、観光農園での子供たちの楽しみとなっています。

その場では食べ放題

りんごをたっぷり食し、お土産用に持ち帰った後は、小諸市内の公園で食事と散策です。

浅間山が見える高台の公園には、県内唯一の動物愛護センターがありました。
覗いてみると、保護犬や猫が世話されて、見学者たちと触れあえるようになっており、子供たちにとっては思いがけない穴場スポットとなっていました。

動物愛護センターでモルモットと触れ合う

広々とした敷地に建つ館内には、保護動物に関するデータなども展示されています。
保護される動物は、飼い主に返還するのが原則ですが、実際に戻るのは1割程度。
新たな飼い主に譲渡されるのはもっと少ないのが現状のようです。
このセンターでも、常時動物が展示されており、飼い方の指導なども定期的に行われるのですが、新たな里親というのは思いのほか少ないようでした。

屋外には保護された山羊もいた

孫たちにとっても、色々と収穫のあった小諸の1日となりました。

新たな丸太が到来!  手割り、積込み急ピッチ

丸太の処理が加速しています。

割ったそばから、積込み開始です。

空いた積み台を整備します。
一度パレットをめくって、下に吹き込んだ落ち葉をどけ、パレットが再利用可能かどうかを確かめます。
可能であれば積み台をかさ上げするために、土台にブロックや石を新たに置きます。
パレットが薪の重みで割れたりしないように、重みを支えるブロックなどを配置し、またパレット自体が水平になるようにします。
新しいパレットを古いものの上に積み重ねることもあります。

早速、手割りしたミズナラを一輪車に積んで積み台まで運びます。
積み台の場所が斜面を下ったところにあるので助かります。

四つ割りにした重いミズナラの薪から積んでゆきます。
重いものを下や真ん中に置き、端に向かって傾斜ができるように薪を置きます。
2段目からは90度の角度に2本、平たい木材や枝をかませます。
こうすると、積める薪の量が増えます。

丈の短い薪は、台所外の軒下の積み台に運びます。
数年前から設置してある乾燥台です。
ここまで軽トラで薪を運んで、斜面の上から積み台付近に放り投げてから、積んでゆきます。

積む場所がなくなったら新たにパレットを設置して積んでゆきます。

新たな丸太が到来! 玉切り、薪割り快調

伐採業者と管理事務所が持ってきた新しい丸太の処理です。

山と積まれた丸太には、とにかくチェーンソウで玉切りしまくります。
少々の悪天候や寒さなど気にしてはいられません。
雨に濡れた丸太は滑りやすいので注意しながらの作業です。
夏などは、汗がぽたぽた落ちてきますが、10月下旬の今はヤッケを着てちょうど良い寒さです。
幸いチェーンソウの切れ具合も快調、作業前に刃を棒やすりで研いでいるのが効いています。

転がっている丸太にチェーンソウで切り込む

玉切り作業も1日3クール(チェーンソウの燃料を満タンにして3回分)もやると疲れてきます。
近隣への騒音にも気を付けなければなりません。
そこで、玉切りだけを続けるのではなく、薪割りや積込みなどの作業も併せて行います。

玉切りが進んで、丸太の山がなくなった

管理事務所が運んできたミズナラの玉を割ってみます。
薪割り機はまだ借りていないので、斧で手割りします。

ミズナラの手割りを開始

ナラなどの広葉樹は木質が素直で、繊維がまっすぐなので、斧で割ることが比較的容易です。
直径が大きなものや、丈があるものは、あらかじめくさびで半分にしておきます。
そのあとで斧を使います。

斧で割ったミズナラの薪が山になった

玉割したばかりの、水気たっぷりな重いミズナラでも、斧で割ることができます。

玉切り、薪割り、積込みの作業を続けます。

山小舎周辺には、寒さを受け落葉が降っています。

ミズナラの落葉が続く山小舎周辺

紅葉期、落葉期

10月下旬、姫木別荘地の標高地点では紅葉と落葉の真っ盛りとなっています。

この日は畑の帰りに和田峠の麓の男女倉地区にある黒曜の水という湧水を組むために回り道をして帰りました。男女倉までは中山道を通り、底から山小舎までは、鷹山経由で帰りました。

鷹山線の沿道には紅葉の風景が広がっていました。

霧にむせぶ鷹山線の沿線
ブランシュ鷹山のペンション地帯にあった紅葉

姫木に入ってからも紅葉は続きます。

姫木の落葉道路と鹿
葉を落としたカラマツの木に絡まる漆のツル

姫木別荘地内の道路にはミズナラなどの落葉が降り積もっています。

山小舎に至る道は落ち葉だらけ

もうすぐ別荘地内は、カラマツも含めて葉っぱという葉っぱを落とし切り、紅葉も終わって冬を迎えるばかりの風景となります。

令和6年畑 菊芋収穫開始

畑仕事がまだ残っています。
全く手つかずの菊芋畑があるのです。

今年は(去年も)全くほったらかしの菊芋畑。
新たに種芋を植えてもいませんし、途中の手入れもしていません。
放任です。
それでも勝手に増えてゆきます。

今年も、茎数が増え、花が咲き、枯れ始めました。
そろそろ掘ってみますか。

収穫期を迎えて菊芋畑

すっかり肌寒くなった畑で菊芋堀を行います。
まず、茎を数本持って倒すように抜き取ります。
球根が出現します。
さらに抜き取った後をスコップで掘り起こすと、ゴロゴロ球根が現れます。
今年もよく育っています。

菊芋の茎を握って抜いて見る

菊芋全体の1割ほども掘ったでしょうか、疲れてきたので休憩です。
2,3日の作業では全量収穫はできないので、とりあえず東京で菊芋を待っている人たちの分が採れたことで、今日の作業は終了とします。

抜いた後をスコップで掘る

少し乾かして泥を取りましょう。
そのあとで東京に送ることにしましょう。

菊芋が地中から現れる

菊芋はイヌリンという成分が豊富な食品で、人気が出てきています。
直売所でもよく売られています。
生では食味が悪いので、スライスして酢漬けにしましたが、あまり消費が進みません。
今年はスライスして干した後、粉砕して菊芋茶を作ってみようと思います。

この日の収穫分

ヨモギ、スギナ、ヤーコン葉に菊芋を加えた野草茶で健康を維持したいものです。

新たな丸太が到来!

別荘地内の伐採業者が新たな丸太をもってきました。
薪割り機を借りてきれいにした場所が、2トンダンプから滑り落された新しい丸太でまた埋まりました。

伐採業者が運んできたカラマツなど

さらに、管理事務所からもミズナラの玉切りしたものがドサッとやってきました。

管理事務所が運んできたミズナラの玉。さっそく割るための切れ目を入れる

伐採業者は別荘地内で立木を伐採しますが、カラマツやシラカバなどの雑木、そして枝などは、ゴミ同様の扱いとなり、金をかけて廃棄しなければなりません。
そこで、敷地内の薪を燃料としている住民にもらってもらい、経費を節減するわけです。

山小舎おじさんのもとにも毎年2トントラックで数台分以上持ってきます。
太い丸太ばかり20から30本以上ももってこられるとその処理が大変です。
毎年冬までに玉切りして割って、乾燥台に積むのですが、そろそろ乾燥台を置くスペースも一杯になってきました。

管理事務所からのミズナラは、別荘地内で倒木したものを玉切りしたものです。
山小舎の近くで倒木したもので、職員から「いるか?」と聞かれたので「いる」と答えておいたのです。
長さは若干不揃いながら、玉切りしてあり、それは助かりましたが、量が多く、割る手間や、割った後の乾燥スペースのことを考えると、ピンチです。

再び埋まった丸太スペース

とにかく、チェーンソウをフル回転させましょう。
玉切りしまくりましょう。
そのあとは薪割りです。
今年はもう一回、薪割り機を借りることになりそうです。

丸太スペースを逆方向から見る