今年やっと煙突掃除をしました。
毎年春頃に行っている煙突掃除。
薪ストーブを炊いている住まいに住むものとして、煙突を設けている住まいに住むものとして、定期的に行わなければならない仕事です。


古い道産子として、昭和の時代の冬の北海道で過ごしてきた山小舎おじさんは、小学生の頃の石炭ストーブだった自宅では、ストーブを焚く冬の間は毎月一回、父親が煙突掃除をしていたのを思い出します。
晴れた日曜日などに、火を焚く前の煙突を外し、外に出てブラシで煙突の内部をこすってススを出していました。
そのあとはストーブの吸い込みがよくなったものでした。
あの時代の北海道の冬はまた、低く垂れこめた大気にススの匂いが、漂っていたのを思い出します。
長く積もった雪の表面にススが黒く積もっていたことも。
そしてその匂いが1982年冬のポーランド南部の地方都市・カトビツエの空気を吸って思い出したことも。
さて、なんやかんやで引き延ばしていた煙突掃除。
10月の晴れ間、時間と気持ちに余裕のある午前中にやっと始めました。
毎年行っている作業ですが、屋根に上がること、ススがどさっと出てその処理に準備が必要なことに気を付けて作業開始です。
まず、屋根に上がって煙突の垂直な部分の底を塞いでいるポケットを開けます。
ポケットの内側にどっさりついた、濡れたススに驚きます。
水気さえ滴っています。
これだけ生木を燃やしていたということです。

水平部分を塞ぐポケットは2階の室内から外します。
ここからブラシを入れて往復すると、ススが屋根の上と、ストーブの内部に落とされます。
これをバケツに受けます。

ススの入ったバケツと、2枚のポケットをもって外に出ます。
乾いたススを捨てるとともに、ポケットについた濡れたススをホースで洗い流します。
ついでに屋根にぶちまけられたススと灰を下からホースで洗い流します。
ポケットを2枚煙突に取り付け直します。
ストーブ内部に落ちたススをスコップで掻きだしバケツに入れて捨てます。
完了です。


10月に入って夏が終わったどころか、雨の日などは長袖を着て、ストーブを焚かなければ寒い日がある山小舎です。
この日はぽかぽかの日差しの中、ゆっくりと作業ができました。
しばらくはストーブの吸い込みがいいでしょう。