2年ぶりに立ち木の伐採をしました。
山小舎の裏に2本の大きなシラカバが生えています。
ご存じのように、シラカバは腐りやすく、根っこも弱いので、例えば強風や、枝への着雪によって倒れます。
山小舎に向かって倒れてほしくはありません。
山小舎は斜面に建っており、裏の国有林との境には大雨の時だけ流れる小川が通っています。
斜面の保全に植林は大切なのですが、シラカバの木に地盤強化の期待はできません。
むしろ地盤強化にマイナスの効果となりかねません。
かねてより裏のシラカバは気になっていました。
今年思い切って伐採することにしました。
伐採の手順通り、倒したい方向に受け口を切ります。
国有林にはカラマツがびっしりと立ち、反対側にはミズナラがところどころ生えています。
倒木が立木に引っかかることは避けなければなりません。
引っかかった倒木を倒すにはかなりの労力がかかるからです。
受け口を切ったシラカバに追い口を切り入れます。
思わぬ方向に倒れることもあるので緊張します。
及び腰で追い口を入れましたが倒れません。
心配していた事態となりました。
どうしようかと思いましたが、とりあえず追い口にくさびをねじ込んでハンマーで叩くことにしました。
シラカバは突然倒れましたが、倒れた方向が国有林のカラマツに向かってでした。
枝ぶりなどシラカバの木の重さが、断然国有林の方向を向いていたからです。
また、受け口の角度が浅かったからのようです。
またまた心配していた通りの事態となりました。
とりあえずはここまでの無事を感謝しつつ、斜めになった倒木の処理を開始です。
伐採に関わるエネルギーはほぼ使い切っていますが必死です。
斜めに倒れているシラカバを下から輪切りしてゆきますが、横方向よりも縦方向に重心がかかっている巨大な倒木は、先っぽが国有林のカラマツに食い込んでいることもあり、なかなか輪切りが進みません、切った後もバターンと倒れてはくれません。
何とか3段ほど切りましたが、そのたびにシラカバはドーンドーンと新たな切り口が新たな地面に食い込んでゆくだけです。
これでは倒木の角度は浅くなるばかりで地面に倒れるのはいつになるやら。