畑は春本番です。
普段、畑には土日以外はめったに人影を見ない信州の山里ですが、この時期は野良稼ぎの人を良く見ます。
人々は農作業の春本番の時期を知っているのです。
今が稼ぎ時なのです。
おじさんも畑へ向かいました。
今年のジャガイモの作付け予定
おじさんが今年から借りた畑4枚のうち1枚に、ジャガイモを植えようと思っています。
畑には、これまで、牧場から運んだ牛糞堆肥とぬか、もみ殻を撒き、昨日、耕運機で耕しました。
今年は種芋を思い切って20キロ買いました。
北海道産の男爵です。
ほかにデストロイヤーという品種のジャガイモも1キロ買ってみました。
家族がしきりと珍しい品種の野菜の栽培を提案してきており、デストロイヤーも家族推薦の品種です。
ジャガイモの植え付けの時期は信州では4月です。
地温が上がってからです。
収穫は7月から。
関東では3月に植えて梅雨前の6月には収穫します。
ジャガイモの栽培方法とは
ジャガイモの栽培方法はいろいろあります。
伝統的な方法は、高めの畝を立て、足一足分(約30センチ)の株間で一列に植えてゆくものです。
去年おじさんは、座右の書「農家が教える野菜作りのコツと裏技」にあった超浅植えという方法でやってみました。
特に高い上を立てず、畑の表面に種芋を置いてマルチをかぶせるという方法です。
芽が出たらマルチを破り後は放っておきます。
土寄せ、追肥はしません(マルチがあるからできません)。
おじさんは元肥も入れませんでした。
はじめてにしてはうまくできましたが、収量的には倍増程度だったような気がします。
大玉がゴロゴロ出てきたという印象はありませんでした。
今回改めて、ジャガイモの栽培方法を調べました。
畝の立て方、元肥の重要性、土寄せなど、ジャガイモ栽培の基本点を改めて確認しました。
今年は基本的な栽培方法をとることにしました。
マルチなしの一列植えとし、元肥に牛糞と化成肥料を入れ、初期生育に注力。
土寄せと追肥も行い、収量増大を目指します。
おそらく近隣の畑の方々もやっているであろう栽培方法です。
ジャガイモ用の畝を立てました
畑へ向かいました。
耕運機で耕した畑です。
耕運機といえどせいぜい深さ10センチに刃を入れたかどうかです。
機械の力とはそんなものかもしれません。
それ以前に、そもそも畑の作土は深さ20センチしかありません。
その下は固い粘土層になっており、岩盤につながっています。
作物はたった深さ20センチの土壌の世界で生きるのです。
逆に言えば、深さ20センチの世界を作物が生きやすいようにコントロールできれば、作物はうまく育つのです。
鍬で畝を立てます。
幅100センチに縄を張り鍬で畝立てしてゆきます。
おじさんは張った縄の内側に沿って鍬を入れてゆきますので、幅100センチに縄を張った場合、立てた畝幅は80センチほどになります。
畝幅80センチは、ジャガイモ一列植えとしては広すぎたので、縄の幅を80センチ、70センチと狭めてゆきました。
縄幅70センチだと畝幅が50センチほどに仕上がりちょうどよいのでした。
畝の深さについては、耕運機が耕した深さは10センチですので、鍬で深さ20センチを目指し、力を入れて深堀します。
8本ほど畝を立てました。
1列の長さを歩幅を測ってみると30歩ほどでした。
メートルに直すと1列9メートルになり、種芋30個ほどが植えられます。
8列とすると240個ほどが植えられることになります。
20キロの小玉男爵はいったい何玉あるのでしょうか。
連日の畑作業で疲れがたまったおじさん、今日はこれで作業じまいです。