山小舎へ帰って早々、おじさんは畑へ行きました。
畑には年を越した、玉ねぎとにんにくが育っています。
まずは、隣の畑の人に勧められていた、玉ねぎの追肥を行いました。
玉ねぎ用の化成肥料を追肥する
おじさんの畑の玉ねぎです。
去年11月に苗を買って定植。
マルチはせず、もみ殻を厚めに蒔きました。
肥料はなしです。
土の表面が乾いており、苗の育ちが不ぞろいで、総じて生育がよくありません。
隣の畑の玉ねぎです。地元の人の畑です。
勢いが違います。
そこで農協で買った化成肥料を追肥しました。
化成肥料(化学肥料)については、有機肥料信奉者の方々から目の敵にされているきらいがあります。
おじさんも気持ち的には積極的に使いたくはありません。
が、実際には玉ねぎやトウモロコシの追肥に使っています。
現実は化学肥料なしでは、家庭菜園はおろか、事業としての農業が立ち行きません。
出荷時期に合わせて、規格品を生産するためには化学肥料が不可欠です。
スーパーはおろか、直売所も含め、売っている野菜のほぼ100パーセントが化学肥料使用の作物です。
そうしないと、「売り物」として育たないのです。
おじさんは、お金がないのと、勝手に自分の理想の農法を追求しているから、なるべく使わないだけです。
専業農家だったら必要十分なだけ使うことでしょう。
そもそも植物は栄養を根から吸収する際、有機物を吸収するのではなく(一部を除き)無機物としての養分のみが吸収できるとのことです。
根っこにとって有機肥料も化学肥料もなく無機物が養分なのです。
170年間にわたり、化学肥料のみと有機肥料のみで育てた英国の小麦畑の生育結果は、むしろ化学肥料のほうが好結果とのことです。
土壌学者の目から、冷静に有機肥料と化学肥料の効用と長所短所を述べているのが、農文協の「土は土である」という本です。
あるブログに載っていたので入手して読み、目からうろこの思いでした。
「有機」か「化学」か、にこだわるより、科学的に土壌と対峙するのが科学者の目なのですね。
苗と種を購入
帰りに地元の農協へ寄りました。
農協に苗が出始める頃がその作物の植え付け時期なのです。畑をやるものにとって農協はまだまだ頼れる存在です。
キャベツとレタス、ブロッコリーの苗が出ていました。
1本19円。キャベツは多めに購入しました。
去年の記録を見ると4月21日にキャベツの苗を定植しています。
種も買いました。
トウモロコシ、インゲン、カボチャなど。
育苗用のポットと作土も買いました。
いよいよシーズンインです。