収穫した小豆を脱穀しました。
小豆の収穫自体初めての経験です。
鞘に入った豆は手で一つ一つ外して脱穀できます。
とはいえ、ある程度の量の鞘をいちいち手で脱穀することはできません。
豆の鞘を棒でたたいて脱穀する風景を思い出しました。
伝統的農家は回し棒という、鞘にぶつける部分がくるりと回って、スナップが効いた打撃を与えることができる農機具で脱穀するようですが、素人の山小舎おじさんは棒なら何でもいいでしょう、とホーキの柄を使うことにしました。
収穫後干してあった小豆の樹から鞘だけを切り取ります。
農家では樹そのものをシートに積んで、回し棒をでぶったたいているようですが、切り取るひと手間を加えてみました。
鞘が乾いていると棒の打撃で鞘が開き、豆が飛び出してきます。
なるほどこれは効率的だ。
豆の姿を見た山小舎おじさん。
早くも豆の収穫が終わったような気になりましたが、小豆を処理する作業はこれからが本番でした。
シートの上には空の鞘と豆だけが残っている、はずなのですが・・・。
そこには大量のゴミ(枯草、枯れ枝、砕けた鞘など)と規格外(かびていたり、壊れていたり、黒くなっている)豆が混じっていたのです。
脱穀の後は選別という作業を行わなければなりません。
伝統的農家では、送風によるごみの選別の後、豆の大きさに合わせたフルイを通して選別しているようです。
山小舎にはそんな道具はもちろんありません。
ゴミ取りと選別は手で行います。
時間がなければできない仕事ですので当然後回しの仕事になります。
100円ショップで選別に手ごろなザルを探してみたりしましたが、ぴったりのが見つかりません。
最終的には、農協で専用のフルイを買うしかないのかもしれません。
時間を見つけて、秋の日差しに当たりながらの選別です。
ごみと食べられない豆を捨てます。
大きさにはこだわらず食べられる豆は食べてみようと思います。
秋の陽だまり、ときどきハチやトンボが来て様子を見てゆきます。
選別するおじさんの手にトンボが止まろうとしました。
うれしかったのですが、忙しいのでトンボを追い払ってしまいました。