障子の張替え

山小舎は古民家を移築したもの。
階段や障子、襖などの建具も古いものが多く、障子の張替えは毎年の行事となっています。

が、ついついさぼってしまい、丸2年障子を張り替えていませんでした。

今年は8月上旬に、娘一家が社宅時代の仲良し2家族とともに山小舎にやってくるとのことで、準備をしています。

先月、山小舎おばさんと息子が来た時に、風呂場を天井まで磨いてカビを取ってくれました。
トイレ、台所などもピカピカにしてくれました。

山小舎おじさんは気になっていた障子の張替えをこのチャンスに行いました。

障子は玄関の内側に一組、和室と居間の間に一組あります。

和室の引き戸は全部が障子ではなくて、引き戸の一部に障子のサンをはめ込むような造りになっています。
このタイプの引き戸は、今では完全に失われた建具の一つでしょう。

和室の引き戸のサンを外す

サンを外して古い障子紙を取り去り、ついでに格子の埃を拭いてから、格子に糊を乗せて障子紙を張り付けます。サン自体が小さいので作業がしやすかったです。

障子紙の糊が乾いたら、引き戸にはめ込みます。
今でも狂いなくはめ込むことができる引き戸を作ることができた往年の職人技術に敬意を称します。

外したサンの古い障子紙を取ります
新しい障子紙を張ります
サンをはめ込んで完成です

ついで玄関の障子の張替えです。
縦1間、横半間の障子が3枚。

台所のテーブルを取っ払って作業します。
障子はがしには台所用合成洗剤を薄めて使います。
糊は買ってきます。
かつて山小舎おじさんの親世代は、でんぷん粉か何かを煮て糊を作っていましたっけ。

何とか張り終えました。
乾かす時間も入れたら半日ほどもかかる作業時間です。
その甲斐あって室内が明るく、新しい感じになりました。
これで来客を迎えられます。

大物3基の張替えも何とか終えました

信州ソウルフード放浪記VOL.21     立食い蕎麦「桔梗」の山賊焼きのせ

塩尻に寄ったときに、塩尻駅構内の立食い蕎麦屋で昼食を摂りました。

桔梗という屋号の立食い蕎麦屋で、駅の売店の並びにあり、待合室に続いた一角で営業しています。
三々五々、旅行者や通学の高校生などがよく食べています。

茅野駅構内の立食いそば店が「白樺亭」から経営が替り、味が濃くなって値段が高くなりました。
塩尻駅の「桔梗」は変わらず営業しているようです。

塩尻駅構内に売店、蕎麦、待合室を合わせた一角がある

食券を買おうと自販機を見ると、山賊焼き乗せ、というメニューがありました。
フルサイズの山賊焼きが乗った蕎麦はすでに売り切れで、ハーフサイズが販売中でした。
山賊焼きは信州の名物で、鶏肉を広げて揚げたものです。

山小舎おじさんは山賊焼きを食べたことがなく、珍しいので、ハーフの山賊焼き乗せを注文してみました。
立食いそばにしては高価な700円です。

暖簾をくぐって注文する

出てきた山賊焼き乗せ蕎麦です。
ハーフサイズの山賊焼きが乗っています。
おなかがすいていたので一気に完食しました。
満腹になりました。

山賊焼きハーフサイズ乗せ。満足!

そもそも駅の立食い蕎麦屋さんは、地元の人から一過性の人までが思い思いに立寄ってゆく場所です。
旅心が刺激されます。
客の回転がいいので、常に新しいものが出てきますし、不特定多数の客に鍛えられたであろう、味もいいことが多いのです。

信州は蕎麦の産地ですので、蕎麦自体の味も期待できます。
その点、塩尻駅の「桔梗」は十分及第点をもらえるものと思います。
地元名物の山賊焼きも同時に味わえて、いいものをいただきました。

観光シーズンを迎えた塩尻駅前景