山小屋は東京でいえば真冬の寒さ。
干した大根も凍りそうです。
明日は年に一度の健康診断に東京へ一時帰宅します。
今日は気晴らしに遠出をしました。
青木村というところがあります。
上田から西に向かった山懐。
古の東山道に面する村です。
江戸時代の五街道が整備される前の時代の主要街道である東山道。
信濃に入ってからは、今の松本から、難所の保福寺峠を越えて、青木村へ下り、上田盆地に至っていました。
青木村には、山小屋からは1時間弱でつきます。
松本と青木村の間の保福寺峠には、日本アルプスを世界に紹介した、宣教師ウエストンの碑が建つといいます。
ウエストンは1888年から13年間日本に滞在し、布教の傍ら日本各地の山を歩いたひとです。
上高地を有名にし、日本アルプスの名付け親です。
その青木村、東山道沿道にある所以からか、国宝大宝寺三重塔など文化遺産も抱えています。
1333年に建立の三重塔です。
都から宮大工を招いて建てられ、洗練された中央の気風を持ち、別名みかえりの塔と呼ばれています。
青木村に道の駅があります。
直売所と食堂が主な施設です。
直売所では季節になると山菜やキノコがたくさん出ます。
今日は、リンゴ、柿を中心に、キノコ、野沢菜などが売られていました。
食堂ではタチアカネという種類の蕎麦が食べられます。花がピンク色に咲く蕎麦です。
結構人気の道の駅で、松茸の時期などは込み合います。
上田方面からの行き止まり、というわけではなく、松本方面から峠を越えてこられる立地のせいもあります。
おじさん、今日の昼食は、直売所で売っている弁当にしました。
海苔巻きと稲荷のセット。350円です。
手作り感一杯でうまかった。
こういった直売所の弁当はコスパ感十分です。
欲を言えば、海苔巻きのキューリを粕漬にしてほしかったけど(個人的な郷愁です)。
青木村には温泉もあります。
そのうちのひとつ、沓掛温泉の共同湯です。
長野は山国でいたるところに温泉があります。
沓掛温泉は、温泉宿が1軒、共同湯が1軒の鄙びたたたずまいです。