これまで、流れ旅では県内の様々な場所へ行きましたが、やはり遠い所への日帰り旅はきついものがあります。
伊那の駒ケ根以南だったり、木曽地方だったり、県北では白馬、小谷だったり、飯山以北だったり、は軽トラでは行ったことがありません。
また、県内には見るだけでも心打たれる山々がいたるところに鎮座していますが、地元の八ヶ岳を除き、北アルプスや中央アルプスなどは、たまに遠くから見るだけの存在です。
山岳県長野に居てもったいない話です。
今回は、中央アルプス木曽駒ケ岳の麓の街・駒ケ根にある、駒ケ岳の登山口まで行ってみようと思いました。
駒ヶ根では、駅前には何度か行ったことがありますが、駒ケ根といえば中央アルプスの登山基地の町、そこにはまた別の顔がありそうです。
9時前に山小屋を出発。
杖突街道を走り、高遠の直売所に寄って、駒ケ根に着いたのは11時前でした。
駒ケ根の市街地から、中央自動車道の高架をくぐって、まっすぐ山の方へ登ってゆくと駒ケ根高原と呼ばれる場所に着きます。
ここら辺一帯が、木曽駒ケ岳の登山口です。
観光案内所やや直売所、ロープウエイ客用の有料駐車場が見えます。
観光客用の食堂、レストラン、日帰り温泉、ホテルなどもそろっています。
シーズン中の登山客のほか、ロープウエイで千畳敷カールまで登り散策するハイカーや団体客までを受け入れ可能な大規模施設群です。



地方都市・駒ケ根はご多分に漏れず、駅前などは閑散としています。
が、ここ駒ケ根高原は設備が最新なものに更新されており、人が常に訪れている活気があります。
上高地と同じように、ここ登山口から奥は一般車両が通行禁止です。
バスに乗ってロープウエイなりに向かわなければなりません。

観光案内所で聞くと、ロープウエイまではバスで30分。
千畳敷の一周コースは1時間ほどで回れるとのことですが、今は紅葉も終わり、寒いとのこと。
近くの温泉場として有名な早太郎温泉のことを聞くと、登山口一帯が早太郎温泉郷で、日帰り施設も2,3か所あるとのことでした。


少し離れた、こまゆき荘という宿泊施設で日帰り入浴しました。
無色、無臭の単純泉でしたが、あったまりました。
620円でした。


あいにくの雨天で、中央アルプスの雄姿は望めませんでしたが、駒ケ根登山口の、シーズン中の賑わいをそこかしこに窺うことができ、自然の遺産としての山岳の有難さを感じられる旅でした。