山小舎に去年から祀っている、戸隠神社九頭竜社の家内安全のお札。
これを納めて新しいお札をいただきに戸隠神社へ行きました。
毎年参拝しては、家内安全と足腰の無事を祈っている神社です。
山小舎からは下道で2時間超の行程。
今回はいつもの善行寺ルートではなく、長野市から鬼無里ぬ向かう道から入るルートでした。
山間に貼りつくように集落が点在する道を上り下ります。
過疎とか限界集落とかが語られる昨今ですが、長野県らしい、日本らしいい風景ではありませんか。




戸隠の里は秋晴れでした。
中社と呼ばれる戸隠神社の中心の社屋周辺には観光客が群れています。
それを横目にパワースポット・奥社に向かいます。

参道にクマが出没した奥社は、心配していたほどの混雑もなく、インバウンドの喧騒もありませんでした。
そういえば、さしものインバウンドも中国人も、食べ歩きやごみ捨てなどの姿を見ることがない奥社参道です。
さしもの中国人も、奥社のパワーの前に品行方正にならざるを得ないのでしょうか。



何とか休みなしで2キロの参道を上り切り、お参りとお札納ができました。
古いお札の納め場所は中社にあるとのことでしたが、奥社の宮司さんは受け取ってくれました。



無事に今回の目的を達成。
奥社の向いにある郷土資料館と忍者資料館を訪ねてみます。
戸隠と忍者。戸隠は戸隠流忍法発祥の地だったのです。
そういえばあったな、戸隠(とがくれ)流忍法。
伊賀の服部が徳川の御庭番だったとすれば、戸隠流は武田方についたり、上杉についたり、弱小の地・信州らしい身の処し方を強いられたようです。

人気のない忍者資料館に入ってみてさらにびっくり。
そこに展示されているのは、奥義書やら手裏剣などの実物。
昭和になってから後継者らによって実演された忍法の現場写真の数々。
くノ一だというおばさんの写真も。






伊賀の里という場所に行ったことがありますが、からくりを仕込んだ屋敷があったり、若い女の子の忍者がパフォーマンスをするような場所でがっかりしたことがあります。
対する、戸隠の忍者資料館は、リアルというか歴史を感じるというか。
さすが質実剛健な信州魂。
忍者の世界もそうなのね。

手裏剣の的当てができる「手裏剣道場」。
バイトのお兄さんに、実物と同じ重さだという手裏剣を持たせてもらい、戸隠流忍者について聞きました。
若いのに郷土の忍者について勉強していることがわかりました。


帰途は戸隠から南下して小川村を通ります。
雪を頂いた北アルプスが見えました。

昼食は新蕎麦を食べたくて道の駅信州新町へ。
相変わらず賑わっている道の駅でした。

