小池都知事の任期満了に伴う都知事選挙がスタートしています。
6月下旬に山小屋へやってきた家族とともに一時帰宅した山小屋おじさんは、東京でたくさんの都知事選ポスター掲示板を見ました。
史上最大の50人を超える候補者が乱立したという令和6年の都知事選。
投票日は7月7日です。
マスコミでは現職の小池百合子のほか、対立候補の蓮舫などを盛んに取り上げています。
また、ポスター掲示板が、無秩序に混とんとしていることもニュースネタになっていました。
都内、といっても調布の自宅から自転車で行ける範囲ですが、の掲示板を覗いてみました。
ほとんどが正しく、候補者のポスターを貼っていました。
2件ほど「これかあ」と思える掲示板がありました。
一つは同じ候補者、というか政党党首、のポスターが何枚も貼られているもの、もう一つは正規の候補者ポスターの下、掲示板の枠外、に何者かのポスターがぶら下がっているもの。
かつては選挙というもの、国民の権利にして義務のような位置づけで、犯しがたい権威に満ちたものだと思っておりましたが、いよいよ令和ともなった日本国の首都では、ポスター掲示板の無秩序に象徴されるごとく、かつての常識の遥か斜め上を行く事態に見舞われているようでした。
この破廉恥さが、既成の権力構造だったり、欺瞞に満ちた利権構造へのアンチテーゼから発せられたものであったら、方法的には疑問があるものの一定の意味があるのでしょう。
また、今の若者が普通に選挙制度に無関心であることと、今回の掲示板の現象が、選挙制度の欺瞞を隠し切れなくなったという意味で共通しているとしたら、問題をはらんでいるのはアンチテーゼをする側ではなく、体制側(および体制に追従することによって利益にあずかっている側)にあるのかもしれません。
いろんな意味で転換期にあるのでしょう、社会が。
調布市役所で期日前投票を行って東京を後にした山小舎おじさんでした。