鹿の食害防御の試みとしてトウガラシをまぶしたジャガイモを畑に置きました。4日後に畑を訪れたときの様子です。
ジャガイモは完食されています。
トウガラシの粉が残っています。
この事実から、鹿にトウガラシは効かない、少なくとも好物であるジャガイモの捕食を抑止する効果はないことがわかります。
食べた後、辛みにショックを受けた可能性はありますが、鹿はそんな高級な感性を持つ動物ではないので、もう忘れているでしょう。
ちょうどよい調味料になっていたのかもしれません・・・。
ネズミ捕りに仲間が1匹取られただけで1年間はその場所に近づかなくなるネズミのほうが感性豊かに感じます。
というか、家に棲み人間との距離感の維持が生存に直接影響するため、人間の「価値観」に従わざるを得ないネズミに比べて、鹿には野生動物(畑を餌場にするのですから半分野良ですが)の無神経さ、ずぶとさを痛感します。
完全に野生に生きる気高さもなく、半分野良となった里山の鹿の前途に希望はありません。
人間との距離感を覚えるか、自滅してゆくかしかないのではないか?
道路で車にぶつかる鹿や、ひかれてつぶれている狸の姿が思い出されます。
とりあえず、対鹿戦線第一ラウンドは山小舎おじさんの完敗です。
いったんは戦線を離脱・後退して陣容を整えるとともに今後の対策を練ることとしましょう。
今のところピンクテープで囲まれたエリアは被害なしです。
残念でした。
捕獲の免許を取って捕まえたいくらいですね。
この地域には鹿捕獲報奨金のような制度は内のでしょうか?
次の闘いに期待しています。
狩猟免許(罠の免許を含む)取得者が鹿を捕った場合、1陶万円の報奨金が町から出るようです。
集落には、鉄砲を撃つ人もおり、捕ってはいるようです。
捕っても食べることはせず、捨ててくるという話を聞いたことがあります。
肉を持ってきても食べる人がいなく、もらっても有難迷惑だという話も聞きます。
いずれにせよ、禁猟区に避難し、畑を餌場とする野良鹿は、狩猟対象から
農家マターとなっています。
フェンスやネットで物理的に防御するのが王道ですが・・・。
今年のジャガイモ騒動の経験を生かして何とか野良鹿と共存できればと思っています。