佐久市は山小舎周辺の「街」の一つです。
白樺湖畔近くに位置する山小舎。
大門街道に沿って、北陸新幹線、しなの鉄道方面へ下れば上田の街があります。
大門峠を越えて中央線方面へ下れば茅野、諏訪の街があります。
もう一つ、大門峠を北へ折れ、雨境峠を下ると、芦田、望月といった中山道沿いの村落を経て佐久の街があるのです。
手元に、昭和60年信濃毎日新聞社編の「ふるさと地理誌①佐久平 上田盆地」というグラフ誌があります。
東信地方と呼ばれる、軽井沢、小諸、佐久、上田から山小舎のある小県郡旧長門町までの、主に産業と文化を紹介しています。
今は佐久市に併合された、臼田町の商店街や、佐久の繁華街だった中込、岩村田の商店街の当時の賑わいを見ることができます。
岩村田は山小舎から佐久に下った道沿いにあり、佐久方面の街へ行くときには寄ることが多いにです。
ここには中山道沿いにアーケード商店街が残っており、和泉屋という和菓子屋(洋菓子もある)で季節の和菓子を買って帰るのが楽しみです。
近くに北陸新幹線の佐久平駅ができ、新しい商店街としてショッピングモールと郊外型店舗ができました。
休日などはショッピングモールは家族連れで混雑しています。
かつてはそこそこの人口を擁していた地域ごとに路面店が集まった商店街がにぎわっていました。
今では、首都圏と結ぶ大動脈の新幹線駅周辺が一大商圏となり、各地域の消費者は自動車でそこに集まります。
この日、今年初めて佐久の「街」へ出かけた山小舎おじさん。
お昼ご飯に、岩村田商店街にある青春食堂を選びました。
アーケード街を折れた通り沿いにある食堂。
見た目は、若者が古民家を改造して始めたカフェ風。
メニューはフライ定食や麺類で、がっつり系です。
店内は古民家風。
といっても100年以上の古民家ではなく、明治以降に作られた住宅風。
天井を吹き抜けにし、梁と柱を強調したリノベーション。
残した2階はゲストハウスにしている。
聞けば税務署の官舎だった建物だという。
頼んだのは塩ラーメンセット。
鶏のから揚げとサラダがついています。
ラーメンは思ったよりこってりとしており食べ応えがありました。
店内には岩村田で行われるという「祇園祭」のポスターと、過去のお祭りの写真が展示されていました。
200回を超えるという岩村田祇園祭、チャンスがあれば見たいものです。
帰りはいつもの和泉屋でどら焼きのお土産。
お土産といっても一人で食べる用。
和泉屋は佐久平のモールにも出店しています。
さすがポイントは押さえた経営ぶりです。