スズメバチの巣を駆除しました。
毎年、春から夏にかけては山小舎周辺にスズメバチが偵察に現れます。
これまで実害はないのですが、単独で時々ブンブン飛び回っているのを毎年のように見ます。
ある年は、小型のスズメバチが軒下に巣を作り始め、管理事務所に駆除してもらったこともあります。
今年も、1匹の小型のスズメハチがブンブン飛び回っているのを知っていました。
ある時、軒下のガラクタを整理しようと、ボロボロに錆びたストーブの蓋を開けると中からハチが飛び出してきました。
例のハチの羽音と同じ音です。
慌ててその場から離れました。
後でそっとストーブの中を見ると案の定というか、衝撃的というか、図鑑に載っている通りのマーブル模様のハチの巣がまだ小型ながらぶら下がっていました。
飛び回っていたのは巣を守る役目のハチだったのです。
オオスズメバチではないけれど、巣の形状からスズメバチの一種です。
巣ごと駆除することにします。
まだ巣が小型で、成虫も少ないこと、ストーブの中に巣があること、などから巣ごと焼き払うことにします。
決行時は夕方、ストーブに炎と煙がボンボン出る素材に火をつけて放り込み、蓋を締めることにします。
念のために殺虫剤も用意します。
ある日の夕方。
まず準備のために、いつもの焼却炉で火をおこします。
ストーブに投げ込む火がすぐ消えては効果がありませんから、焚き付けに十分火をおこします。
最初に焚き付けを放り込み、新聞紙、段ボールも放り込んで蓋をすることにします。
ストーブの場所が軒下なので燃えすぎにも注意します。
準備の間、危険を察知したのかいつものハチが1匹飛び出してブンブン飛び回り始めます。
薄暗いのに出てくるなんて、さすがスズメバチです。
しばらく様子を見、ハチが離れたのを見計らって、火のついた焚き付け、新聞紙、段ボールの順でストーブに放り込んで蓋をします。
離れて見守ります。
火はストーブの中で盛大に燃え続けています。
これではいくらスズメバチでも年貢の納め時です。
翌日は1日中本降りの雨。
翌々日、ストーブの蓋を開けてみました。
巣は一部焦げていますが燃え切ってはいません。
さすが強力です。
ハチの気配は全くありませんが、巣の形と中の幼虫の形が残っています。
炎が直撃せず蒸し焼きになったのでしょうか。
これで今年はスズメバチは来ないのではないでしょうか。
強力な相手には断固とした姿勢を示さないとやられてしまいます。
田舎暮らしは動物との戦いでもあります。
相手は鹿、イノシシ、ネズミ、ハチ、アリ、クモなどです。
あれ?鹿とイノシシを除けば田舎でなくても人間の周りにいるものなんですね。
対戦相手というよりは共存相手、なのでしょうか。