山小舎の暖房は薪です。
雪が降るまではオールシーズンにわたって丸太を切り、薪割りして積み上げて干しておきます。
丸太の主なものはカラマツです。
その次にシラカバ。
どれも資源としては価値のないものです。
たまにミズナラなどの広葉樹の丸太も入手できます。
薪として売られているのは、これらの広葉樹です。
今年の秋にシラカバの丸太がどっさり来ました。
久しぶりにシラカバと格闘の日々です。
木材によって、切りやすさ、割りやすさが違います。
丸太を玉切りするときに、切りやすい順にカラマツ、シラカバ、ミズナラとなります。
材質の密度に関係あるのでしょうか。
割りやすいのは、ミズナラ、シラカバ、カラマツの順になります。
これは木材の繊維がまっすぐかどうかによります。
玉切りしたシラカバを割ります。
シラカバは巨木が少ないので、四つ割りか二つ割りにします。
玉の直径と丈の長さにもよりますが、鉞で一刀両断は困難な場合が多いので、くさびを使って割ります。
くさびを打ち込むと大体素直に割れてゆきます。
断面もきれいです。
最後まで繊維がもつれて、割りずらいカラマツとは違います。
よほど節が多かったり、直径が大きく丈が長い玉は、チェーンソーで切り込みを入れてから割ってゆきます。
シラカバは、広葉樹などに比べて早く乾きます。
早く乾くということは重さが減り扱いやすいということです。
火持ちは広葉樹に比べてよくありませんが、量があればカバーできます。
また皮に油分が含まれており、皮だけを集めておくと焚付として使えるのも重宝します。
景色としては風情がありますが、資源として価値がなく、数十年で腐って倒れるシラカバは実は山の嫌われ者です。が、山小舎おじさんにとっては十分価値のある資源です。