その講習会に参加し、ネジネジ藁の威力を体感させてもらっている山小舎おじさん。
ガッテン農法の本にある、畝立ての方法を実践してみました。
自然の力を最大限に引き出して野菜を作ることを目標とし、農薬、化学肥料を使わないガッテン農法。
というか、無農薬、無化学肥料が目的の農法ではなくて、野菜が育ちやすいように土を作り、手順を追って作ってゆくと、農薬、化学肥料は必要ない、というのがガッテン農法のキモのようだ。
ガッテン農法では、畝は1回だけ作ればいいという。
畝の場所を変えることも不要で、連作も可能と。
耕運機による耕耘も不要と。
いいことだらけなので、だまされたと思い、畝づくりを実践してみた。
時期的にはちょうどいい。
冬の間に畝を作って来春からガッテン農法の実験ができる。
まず、幅50センチ、深さは堅い耕盤層に当たるまで畝予定地を掘る。
これが大仕事で、長さ7メートルの畝を、深さ30センチに掘るのにたっぷり1時間半ほどかかった。
表土はサクサクしていたが、少し掘ると石が出てくる。
しかも大きい石がある。
ガッテン農法では石も土のミネラル供給源として排除していないが、通気性の良い畝のためには多すぎる石は排除しなければならない。
畝堀りは石との格闘だった。
どうしても掘り出せない石が2つ残った。
深さ30センチほど掘ったときに、粘土層が出現。
これを耕盤層と判断し、掘削をストップ。
久しぶりに汗だくの畑作業となった。
次の日、いよいよ畝完成までの作業をした。
教科書通りの資材を用意する。
まずススキ。
結構大量に必要なので、採取場所を探していた。
大門街道沿いにススキの群生場所があったので、5群ほどを鎌で切って、大きな一抱え分を採取した。
燻炭は、山小舎にたくさんあるので持って行った。
落ち葉は山小舎の周辺で、ミズナラの落ち葉を米袋2つ採取。
枯れた葉っぱを袋に詰めてゆくのは結構面倒だ。
糠は畑の集落の精米所でもらってきた。
最後に、教科書では醸造酢の希釈液とあったが、勝手にえひめAIの希釈液を使うことにした。
耕盤層にスコップを入れて砕いた後、手順に沿って、資材を畝に投入してゆく。
穴掘りと異なり、仕上げの作業は気持ちよい。
不慣れな作業で、この日も結局1時間半ほどかかったが。
あとは春の植付の時期まで自然に任せるだけ。
掘り返した土が生き生きと力強く見えたのは気のせいだろうか。
ここまで、畝1本を作るのに丸二日。
計3時間ほどの力作業。
畑全体をガッテン農法の畝とするまで一体何年かかることやら。
とりあえず、フェンス付きの畑だけでも来シーズンまでにはやっつけたいと予定を立てる山小舎おじさんでした。