今年も北海道にお墓参りに行きました。
結婚以来の毎年の行事として、夏の北海道帰省をしています。
両親が亡くなり、実家が人手に渡った後も、墓参りを兼ねて年に1回の帰省をしています。
3人の子供は生まれて以来の毎年の北海道体験のおかげで、札幌の地理にも慣れています。
帰るたびに歓迎してくれる親戚との一席も楽しみです。
墓参のお寺は両親の時代からのお付き合いで、勝手知ったる場所です。
エスコンフィールド北海道
今年の墓参は3泊の日程、先ずはすっかりファンになったボールパークでファイターズの終盤戦を観戦します。
満員の観客と人の流れが絶えない通路。
デーゲームの館内は、ここが北海道とは思えないほど賑わっています。
駐車場が取れなかったので、なんと息子が北広島にレンタカーを駐車してバスでこの場所と往復です。

昼間なのでビールは1杯程度にとどめて熱気に包まれる館内でファイターズを応援。
いつ来ても明るく近代的な球場です。


ゲームはファイターズの完勝。
相手はライオンズでした。
駐車場への往復時間等で最後まで観戦できませんでしたが、逆転優勝に望みをつなげていた当時のファイターズの熱気が感じられました。

支笏湖丸駒温泉
第一泊目は支笏湖畔の恵庭岳の麓の一軒宿、丸駒温泉で。
大正時代に発見され、しばらくは苫小牧側の温泉街から船で支笏湖を渡ってたどりついたという温泉です。
今では湖畔を半周する道路も、札幌方面から峠を越える道路もあります。


今でも電気、水道が通じていないというこの旅館。
滞在中に不便は一切ありませんが、客室から望む支笏湖の景観と併せた秘湯ムードが漂います。
何よりも泉質が抜群です。
朝食バイキングも、大型ホテルのものと異なり手作り感あふれたもので好感が持てました。


美笛峠→大滝→壮瞥→伊達→登別→白老
翌日は暑いほどの快晴。
支笏湖畔道路を南下し、美笛峠を越える山道ルートを行きます。
右手に支笏湖が見え隠れする峠道は集落も人家もありません。
大型車両の通行だけがなぜか盛んです。
旧大滝村に来て人家と集落に出会います。
カフェで、さらっとして100%牛乳由来のソフトクリームに出会って英気を養います。
そのまま伊達方面に下り、途中の壮瞥町(北の湖出身地)の道の駅へ。
新米が出ていました、またナシなどの果物やキノコが名産のようです。
伊達では地元に人気の回転寿司やでランチ。
噴火湾さんのソイなどがおすすめでした。
登別で立寄り湯?のはずが、大雨のせいで湯元の機械が故障したとのことで休館中、そのままこの日の宿泊地苫小牧を目指します。
白老のウポポイというアイヌ文化の展示パークへ寄ってみます。
修学旅行生も訪れていたウポポイ、全国的な観光スポットのようです。
いわゆるアイヌ新法の施行と同時に、法令の予算執行の場として形作られたのでしょうか。
ともかく全国の博物館などに分散されていたアイヌ関連の資料を一堂に会した意味は感じられます。
とにかくきれいに作られた場所なのです。
庭園にはミニバスのような乗り物まで走っています。
案内人の数だけでも予算の大きさがわかります。
もともとあった白老のアイヌ部落はどうなっているのでしょうか。
阿寒湖畔のアイヌコタンと称する土産物屋群とも併せてみるにつけ、すっかり様変わりした(これが時代の変遷なのでしょうが)アイヌを巡る風景を感じるのは、古い道産子の習性なのでしょうか。


苫小牧港マルトマ食堂
苫小牧に泊まったのは翌朝のマルトマ食堂のためでした。
魚港に設置されたこの食堂ではホッキを使ったメニューが有名で、観光客が詰め掛けます。
近くには海産物を売る場外店舗が並びます。


1時間ほど並んで店内に入ると壁一面に有名人の色紙が並んでいます。
ややあって出てきたホッキ飯は、炊き込みご飯の上に大粒のホッキが並んでいます。
家庭で炊くホッキご飯よりはずいぶん濃い目の味付けでした。
息子はこれまた名物のホッキカレーを食べていました。


札幌での一日
苫小牧から札幌へ直行し、円山にある六花亭のカフェで一服します。
9月になったのでアイスは土日限定となっていたのが残念でしたが、コーヒーがなくなるとウエイトレスがどんどん注ぎに来てくれるのが相変わらずうれしい六花亭カフェです。
お寺に向かい、近くのスーパーでお花と供物を買います。
毎年の習わしです。
数十年間、自宅の仏壇にお経をあげてくれた前住職が亡くなり、そのお孫さんがお経をあげてくれたことにも感謝です。
夕方には亡くなったおじさん宅に顔を出し、その晩は義理のおばさん、従兄夫婦を交えて、琴似の居酒屋での一席。
1年ぶりの再会で盛り上がりました。
充実した平成7年の墓参旅行でした。